UFC on ESPN57:第6試合・ブラッド・カトーナ vs. ジェシー・バトラー

バンタム級

カトーナは昨年のTUFウィナーで、史上初となる2度目のTUF制覇を成し遂げたが、UFC再デビュー初戦は風間を秒殺したギャレット・アームフィールドと対戦。テイクダウンを奪ってもすぐに立たれ、得意のグラウンドに持ち込めず、打撃をもらって判定負け。一度リリースされた選手 vs. 新生プロスペクトのTUFだったが、勝ち上がったのは全員ベテラン勢で、しかも一度リリースされているのでレベルは高くない。カトーナもこのままでは、2度目のリリースの可能性が高まってくる。32歳。

バトラーは昨年6月のUFCで、試合2日前の緊急代役でライト級のジム・ミラーと対戦。開始直後のミラーのパンチでダウンし、さらにパンチを貰ってわずか23秒でKO負けした。本来はフェザー級で戦っていた選手で、さすがに2日の準備で階級上のミラーは厳しかった。その後欠場が続いて1年ぶりの試合に。今回は逆に階級を下げて、初のバンタムでの出場となる。地元のウェストモンローにはMMAのジムは少ししかなく、バトラーはクロン・グレイシーの弟子が開いたジムでトレーニングしていたが、今回の試合に向けて車で4時間かかるダラスのフォンテスMMAに行き、週の半分はそこでトレーニングしている。戦績を見る限り、直前の代役でなければUFC出場自体があり得なかっただろう。オッズも今大会で一番のアンダードッグ。その評価を覆せるか。32歳。

パンチで出るカトーナ。バトラーの蹴りをキャッチしてパンチを打ち込みテイクダウン。バトラーのガード。下から三角を仕掛けていく。カトーナ密着して防ぎながらハーフに。またガードに戻したがすぐハーフにして肘を入れるカトーナ。バトラーがガードに戻す→ハーフという展開が続く。バトラーの下からの仕掛けも読まれている。カトーナ密着したまま肘。残り15秒で背中を向けて立ったバトラー。ホーン。

1Rカトーナ。

2R。カトーナが蹴り足をキャッチすると引き込み気味に下になるバトラー。だが1Rを見る限り、下ではしのぐのみで攻められる気がしない。肘で眉間をカットしたバトラー。パウンドを入れるカトーナに下から三角。しかしガードの中に入って外したカトーナ。また残りわずかで背中を向けてたちに行くバトラー。バックを取られた体勢でキムラに抱えたが、放してホーン。

2Rカトーナ。引き込みでは勝ち目がないバトラーだが、それ以外武器がないのか。

3R。パンチを出していくバトラー。が、カトーナは勝っていて無理をしない。ジャブをヒットさせるバトラー。飛び膝を見せた。右を入れたカトーナ。バトラーもパンチで打ち合うが、カトーナが手数を増やしてきた。ハイキックでスリップしたバトラー。カトーナすぐに上に。ハーフからパウンド連打。バトラーは凌ぐことしか出来ない。左右のパウンドラッシュ。タイムアップ。

30-27×2、30-26でカトーナ勝利。

バトラーは下からの攻めが通用しない時点ですぐに立つ選択をするべきだと思ったが、立っても通用する武器がないので、最初から手詰まりだった。

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