UFC on ABC6:セミファイナル・セルゲイ・パブロビッチ vs. アレクサンドル・ボルコフ

ヘビー級。パブロビッチ3位、ボルコフ5位。

パブロビッチはUFCデビュー戦こそ当時トップランカーのアリスターに1RKO負けしたが、そこから6連続1RKO勝ち。王者ジョン・ジョーンズの負傷により、昨年11月にトム・アスピナルとの暫定王座決定戦が組まれたが、序盤の打ち合いでパンチを効かされてダウンし、パウンドで秒殺KO負け。これでUFCデビューから8戦連続での1R決着となった。32歳。

ボルコフはタイトル戦目前での足踏みが続いていたが、ここに来て3連勝。ルイス戦・ブレイズ戦・ガーン戦に続く4度目のトップ3ファイターとの対戦となる。ここまでは全敗だが、壁を破ることができるか。現UFCファイターで唯一の2m超えとなる身長201cm。バックボーンは極真空手で、蹴りを武器に戦うストライカー。35歳。

オーソドックスのパブロビッチにボルコフはオーソからサウスポーへスイッチ。ロー、前蹴りで牽制するボルコフ。さらにカーフキック。パブロビッチはまだ間合いに入れない。左オーバーハンドで飛び込んだパブロビッチだが間合いが遠くヒットせず。ボルコフはインロー、前蹴り。徐々に距離を詰めてきたパブロビッチ。ジャブから左ストレートを入れるボルコフ。残り1分。間合いに入れないパブロビッチにボルコフが左ストレートをヒットさせる。さらに前蹴り・インロー。1R終了。

1Rは打撃のヒット数でボルコフのラウンド。パブロビッチはUFC9戦目で初めて1R終了のホーンを聞いた。

2R。詰めてくるパブロビッチに前蹴り・インロー・関節蹴りを入れるボルコフ。パブロビッチが詰めて右を一発ヒットさせたが、すぐにバックステップして距離を取るボルコフ。パブロビッチが間合いを詰めて右をヒットさせるが単発。詰めてくるボルコフを関節蹴りで止めたボルコフは、さらに左ストレートからカーフキックを入れる。サークリングで距離を取り続けるボルコフ。詰めるパブロビッチに左ストレートをヒットさせた。パブロビッチは自分の間合いに入れないまま2R終了。

3R。インロー、ジャブで近寄らせないボルコフ。パブロビッチが間合いを詰めると、ボルコフのパンチを貰いながらも左右のパンチをヒット。しかしボルコフのジャブ、ミドルをもらい下がる。左右にステップしつつスイッチを繰り返すボルコフ。パブロビッチが間合いに入れないまま時間が過ぎていく。残り1分。突如タックルで組み付いたパブロビッチがケージに仕込むが、引き剥がしたボルコフ。パブロビッチが飛び込んでパンチを打ち込んだが、ボルコフは左ハイを返す。タイムアップ。

ストレスが溜まる展開に苛立ったのか、試合後に健闘を称えに来たボルコフの胸を押すパブロビッチ。

30-27×2、29-28の3-0でボルコフ勝利。

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