UFC on ESPN61:セミファイナル・デイモン・ジャクソン vs. チェペ・マリスカル

フェザー級だったがマリスカルが3.5ポンドの大幅オーバーでキャッチウェイトに。

ジャクソンはUFC再契約後5勝1敗でランカーとの対戦が組まれたが、ダン・イゲに敗れ、さらに同じランキング間際のビリー・クアランティーロにも敗れ連敗。前戦は元ライト級ランカーのアレクサンダー・ヘルナンデスと対戦し、2Rまでテイクダウンで攻勢となり、3Rにダウンを奪われたが逃げ切っての判定勝ち。その試合でもヘルナンデスが体重オーバーしており、2戦連続で計量失敗選手との対戦となる。レスリングがバックボーンのグラップラー。36歳。

リスカルは2戦連続でセミ。欠場選手の代役としてUFCと契約し、ライト級で判定勝ち。2戦目からフェザーに戻すと、ジャック・ジェンキンスには投げで手をついたジェンキンスが肘を脱臼し負傷TKO勝ち。前戦はUFC1勝0敗のマルガン・シャリエールに僅差でのスプリット判定勝ちだったが、UFC3連勝とした。バックボーンは柔道・古流柔術で、試合でも投げを決めることが多い。カーフやミドルなどの蹴りも武器にしている。31歳。

リスカルは当初7月20日にランカーのダン・イゲと対戦予定だったが、イゲが6月29日のUFC303に試合当日の代役としてディエゴ・ロペスと対戦。宙に浮いたマリスカルの相手にジャクソンが名乗りを上げたことで急遽決まった。試合は7月20日から3週間延期して行われることになったが、ジャクソンとしてはもう少し準備期間が欲しかったとのこと。

四つに組んだマリスカル。払腰できれいに投げた。しかしすぐに立ち上がったジャクソン。マリスカルケージに押し込み膝。脇をくぐってバックを狙うジャクソンだが、ケージに押し込み膝を打ち込むマリスカル。入れ替える。ジャクソンボディロックからテイクダウン狙い。ケージでこらえたマリスカル。ケージに押し込んで膝を入れるマリスカル。離れ際に左のパンチを入れたマリスカル。アッパー。離れた。ジャクソンが組みに来たところで投げたマリスカル。バックに回る。ジャクソンの立ち際に押さえ込まずに左右のパンチを打ち込む。立ったところでボディロックからテイクダウン。ジャクソンすぐに立ち上がる。ジャクソンの投げがスッポ抜けてバックに回られるが、すぐに正対したジャクソン。残り1分。マリスカル離れた。四つから膝の打ち合い。右ハイ。マリスカルシングルレッグ。切ったジャクソンが逆にタックル。こらえるマリスカル。ボディを殴る。ホーン。

1Rマリスカル。両者ノンストップで動き続けているが、スタミナがどこまで持つか。

2R。パンチで出たジャクソンにマリスカルシングルレッグ。ケージでこらえるジャクソン。膝を出したがローブロー。再開。四つで胸を合わせて両者クラッチ。ヒザの打ち合い。両者ともに疲れが見えてきた。また体落としでテイクダウンしたマリスカル。バックに回り腹固め。そのままパンチを入れていくマリスカル。反転しようとしたジャクソンだがマリスカルが上をキープ。がぶったマリスカル。スイッチを狙ったジャクソンだが、返しきれないと立たずに引き込んだ。弱気になったか。マリスカルすぐ上になるとパウンド連打。亀になり、打たれながらサムズアップしているジャクソン。マリスカルパウンドラッシュするが仕留めきれない。ホーン。

2Rマリスカル。10-8あるかもしれない。しかし最後のパウンドラッシュは相当スタミナを使っただろう。

2R。ミドル、前蹴りを入れるマリスカル。組みに行くジャクソンだがまた投げる。きっちりクラッチできておらずスッポ抜けかけたが、ジャクソンもそこに漬け込めない。マリスカルテンカオ。さらにタックル。抱え上げてテイクダウン。バックに回ろうとするマリスカルだがジャクソン反転。バックに回り逆にチョーク。しかしマリスカルさらに反転。ジャクソンタックルに入る。ダブルレッグへ。テイクダウン!下からヒジを入れるマリスカル。さらに足で蹴って離して立つ。ジャクソンアンクルピックを切られて引き込んだ。両者ガス欠。マリスカルパウンド。立とうとしたジャクソンを寝かせて押さえ込もうとする。亀で止まったジャクソン。バックから殴るマリスカル。残り1分。バテバテのジャクソンだが立った。マリスカルバッククリンチからヒザ。その足をキャッチしたジャクソンだが切られるとまた亀に。残りわずかでマリスカルバックについてバックマウント。体を伸ばしてパウンドを入れるが時間がない。タイムアップ。

両者死力を出し尽くした。

30-25×2、30-26の3-0でマリスカル勝利。

今回も投げが冴え渡っていたマリスカル。序盤のラッシュのペースで最後まで持たないと思われたが、ジャクソンが先に消耗して競り勝った。

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