UFC on ESPN61:第5試合・風間敏臣 vs. ハラランボス・グリゴリオウ

バンタム級

風間は2021年のRoad To UFC直前に齋藤奨司をテイクダウンから圧倒する展開から、2R開始直後の飛び膝で逆転KO負け。にも関わらずRoad To UFC出場を果たすと、初戦は中国のマイマイチツォヘチに判定勝ち。準決勝は相手の体重オーバーで消滅し不戦勝で勝ち上がると、決勝では無敗の中村倫也に1RKO負け。昨年8月のUFCデビュー戦は、UFC0勝1敗のギャレット・アームフィールドにテイクダウンを切られて打撃をもらう展開で、ダウン後のグラウンドの展開には付き合ってもらえず、再度ダウンを奪われ、またも1RKO負け。柔術バックボーンで寝技には自信を持っているが、ここまでUFCでは見せられていない。27歳だが、MMAのトレーニングを始めてからはまだ5年。

グリゴリオウはコンテンダーシリーズから3月にUFCデビュー。その際に風間にオファーがあったが、怪我もあった風間はオファーを断っている。ムエタイバックボーンのストライカー。UFC初戦はUFC1勝2敗のチャド・アンへリガー相手にカーフキックを効かされてしまい、得意のパンチにも体重が乗らない状態で判定負け。フィジカルの強さも武器で、アンヘリガー戦では得意の打撃ではなくテイクダウンからの攻めも見せていた。32歳。

結果だけでなく、内容でも風間のUFCでの今後が決まってくる一戦。

風間すぐにタックル。ケージに押し込みテイクダウン狙い。グリゴリオウは脇に差された腕を小手に巻いて凌ぐ。ダブルアンダーフックから足をかけて倒そうとする風間。こらえたグリゴリオウをバッククリンチからテイクダウン狙い。足をかけて倒そうとする。手をついているグリゴリオウの顔面にヒザを入れ反則。口頭注意のみで離れた状態から再開。ボディを打ってきたグリゴリオウにヒジを合わせると片足タックルからまたバッククリンチ。ケージ際でまた手をついてこらえるグリゴリオウ。ハーフバックでグラウンドに持ち込んだ。チョークを狙う。亀になるグリゴリオウにパウンド。腕十字に切り替えたが防いだグリゴリオウが上に。しかし風間フックスイープできれいに返して上に。サイドからセンタク挟み。外れたがすぐ上になりバックにつく時間がない。パウンド・ヒジ。残りわずかでまた腕十字→三角を狙ったがホーン。

1R風間。インターバル中、最後のバックマウントからのヒジが高等部で注意される風間。

2R。パンチを打ち込むグリゴリオウ。効いたのか、風間後退。出てきたグリゴリオウにタックル。切ったグリゴリオウ。パンチを打ち込み風間ダウン!風間ガードで仕掛けようとするが、グリゴリオウがインサイドからヒジを入れる。下からホールドして凌ぐ風間。グリゴリオウラッシュで疲れたか。上で止まった。風間ガードから三角!がっちり入りタップアウト!

風間KO負け寸前からの逆転一本勝ちでUFC初勝利。

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