女子ストロー級。ブラジル人対決。昨年9月のコンテンダーシリーズで対戦し、ドローとなった試合の決着戦。
ルシアーノは3月にUFCデビュー戦が組まれていたがデング熱で欠場。アレンカーとの連戦となる。ジャングルファイト女子ストロー級王者で、ローカル戦績は5勝1敗。アレンカー戦はシングルレッグでテイクダウンを奪われ、常にグラウンドで下で凌ぐ展開を強いられたルシアーノが、3Rにスタミナが切れたアレンカーのタックルを切って打撃を打ち込んで一方的に攻め込み、三者28-28のドロー。しかし、試合後の契約タイムでは、ルシアーノのみがUFCとの契約を果たしている。24歳。
アレンカーは14歳から柔術を始め、26歳でノーギ世界選手権優勝。翌年には柔術世界選手とノーギ世界選手権の両方を制覇したトップ柔術家。MMAデビューは3年前、29歳の時で、デビューから3試合はすべてチョークで一本勝ち。4戦目で判定勝ちし、5戦目がルシアーノとのコンテンダーシリーズでの対戦だった。そこではUFCと契約できなかったが、同年12月にルシアーノより先にUFCデビュー。初戦はInvictaアトム級王者のハヤネ・アマンダとのUFCデビュー戦対決だったが、ルシアーノ戦同様、テイクダウンすると一方的に攻められるが、倒せないとスタンドでは劣勢という展開で、辛くもスプリット判定勝ちを拾った。リーチが148.5cmしかなく、UFC最短クラス。33歳。
長身のルシアーノ。ジャブを放つ。カーフを蹴るアレンカー。飛び込んでワンツー。ルシアーノのジャブにワンツーを返すが、ルシアーノが圧を掛けて出る。アレンカーもまずは打撃戦に応じてタックルの様子は見せないが、ルシアーノはタックル警戒しつつジャブを打ち込んでいく。タックルのフェイントを見せたアレンカーだが、ルシアーノはすぐバックステップで反応。ケージ際まで下がるアレンカー。ルシアーノジャブから右。大振りのパンチで出たアレンカー。組み付いた。すぐ引き剥がしたルシアーノ。飛び膝。アレンカー鼻血を出している。前蹴り。バックヒジ。飛び蹴り。テンカオ。ホーン。
1Rルシアーノ。前回は序盤アレンカーがテイクダウンから攻勢だったが、今回は序盤からルシアーノにペースを取られている。スタミナがあるうちに勝負に行きたいところだが。
2R。アレンカーがニータップ。テイクダウン成功。しかしルシアーノすぐに下から蹴り上げて離すとすぐに立った。引き剥がし離れる。また打撃でプレスしていくルシアーノ。ジャブから右。アレンカータックル。が、倒しきれず引き込み。ルシアーノすぐに離れて立った。またパンチで攻める。アレンカーのタックルは足に触らせずに切る。前蹴りが顔面にヒット。アレンカー組み付いて一瞬スタンドバックに。ケージ際で正対したルシアーノをボディロックからテイクダウンに行くが、こらえて引き剥がしたルシアーノ。残り30秒。アレンカーがパンチで出るが、距離を取るルシアーノ。飛び膝。かわして組み付いたアレンカーだがホーン。
2Rルシアーノ。
3R。ルシアーノのミドルをキャッチしようとしたアレンカーだが、ルシアーノ引き剥がす。前に出ていくアレンカーだが、ルシアーノは距離を取りケージに詰まらずにジャブを放つ。パンチのレンだがヒットしアレンカー後退。ケージを背負ったアレンカーにパンチを打ち込む。アレンカーが出るとすぐに距離を取る。タックルを受け止めてヒジ。ルシアーノのワンツーがクリーンヒット。さらに左フック。アレンカー組み付いた。ケージに押し込んだが、すぐに入れ替えるルシアーノ。両脇を差して引き剥がした。ルシアーノ飛び膝!ヒットしてアレンカーダウン。が、追い打ちには行かないルシアーノ。アレンカーはシッティングガードのまま出ていくが、ルシアーノは離れる。立ったアレンカー。また組み付くことに成功したアレンカーだが、四つで組み負けて引き剥がされる。残り1分。ルシアーノ飛び膝、バックヒジ。余裕の表情。左右のパンチから組み付いたアレンカーだが、組んだ時に差し勝っているのはルシアーノ。すぐに引き剥がす。ジャブをヒットさせタイムアップ。
三者フルマークでルシアーノ勝利。
前回のドローから完全決着。ルシアーノは前回3Rの猛攻で自信を持っていたのか、最初から余裕があった。
ルシアーノはMMA初黒星。UFCデビュー戦もテイクダウンに問題があったが、このままでは厳しい戦いが続くことになる。年齢的に成長も難しいが。