UFC on ESPN+98:第5試合・テンバ・ゴリンボ vs. ニコ・プライス

ウェルター級。

ジンバブエのゴリンボは、南アフリカで違法ダイヤ採掘で生計を立てつつ、MMAでキャリアを積んでUFCと契約。初戦こそ、強引に極めを狙いに行ったところを凌がれてギロチンで一本負けしたが、そこから3連勝。佐藤天からもグラウンドでバックをキープして封じ込めて判定勝ちしている。経済的に苦しい状況からUFCと契約しながら、故郷のアフリカに井戸を作る支援を行っている。33歳。

プライスはUFC8勝7敗2NCのベテランで、判定決着は3回しかないフィニッシャーだが、最後にフィニッシュ勝利してからは5年が経過していて、直近の2勝は判定勝ち。。193cmの長いリーチを活かした打撃が武器。前戦はモロノとの中堅対決で、プライスが判定勝ちしたが、今回はプライスが前座でモロノはメインカードに抜擢されている。35歳。

ワンツーを入れるゴリンボ。クリンチしたプライスに右を打ち込むと一瞬ぐらついたプライス。ゴリンボカーフキック。さらにカーフ。蹴られて足が流れるプライス。パンチから首相撲に捕らえたゴリンボ。クリンチに行くが離れた。またカーフキック。ワンツー。右が顔面にヒット。またカーフ。右がまた顔面を捕らえる。カーフからタックルにつなげたゴリンボ。テイクダウン。パウンド・ヒジ。ガードで凌ぐプライスだが、足を超えてハーフに。下からアメリカーナを狙うプライスだが、体勢が悪く極めるには至らない。外れた。ゴリンボパウンド・ヒジ。残り1分。背中を向けたプライスからバックマウント。背負って立つプライスにフェイスロック。前に倒れ込んで頭を打ち付けようとしたプライスだがゴリンボなおも四の字バック。しかしややズレてチョークを仕掛けるポジションではない。そのままホーン。

1Rゴリンボ。得意の組みだけでなく、打撃のレベルも上がっている。

2R。詰めてくるプライス。ケージを背負ったところでパンチで出たが、ゴリンボ首相撲に捕らえてクリンチアッパーを入れるとタックルへ。テイクダウン。背中を向けたプライスにバックからパンチを打ち込む。立ったプライスだが投げてテイクダウン。しかしまた立ったプライス。ボディロックからテイクダウンを狙ったゴリンボだがプライスこらえた。四つからプライスがテイクダウンを狙うが、脇を差されていて倒せず。スイッチで入れ替えて離れたゴリンボ。プライススタンドで詰めていく。ゴリンボがパンチを返すが、序盤のスピードがない。圧されて下がるゴリンボだが、下がりながらもパンチを返している。残り1分。三日月蹴りをキャッチしたプライスがハイキック。さらにパンチを入れたが、ゴリンボシングルレッグでテイクダウン。またバックに回りパウンドを入れる。立ったプライスにまたテイクダウン。倒されたプライスが下からアームロックを仕掛けたがホーン。

2Rもゴリンボだが、スタミナをかなり消耗している。

3R。先に出てきたプライスだが、インターバルでやや回復したゴリンボがカーフキックから左ハイ。ゴリンボタックル。ケージを背負ってギロチンに抱えたプライスだが、ゴリンボダブルレッグでテイクダウン。インサイドからパウンド・ヒジを入れるゴリンボ。立とうとして半身になったプライスにパウンドを入れるゴリンボ。プライス下から蹴って離したが、すぐにガードに入るゴリンボ。プライスも消耗していてなかなか脱出出来ない。背中を向けて立ったプライスだが、ゴリンボすぐにスタンドバックからテイクダウン。今度は背中に乗った。バックマウント。前に落とそうとするプライスにスロエフストレッチ。しかし決まらずタイムアップ。

三者30-27でゴリンボ勝利。

期待されたのはフィニッシュ勝利だと思ったが、スタミナ切れで仕留めるには至らず。それでも4連勝。得意のグラウンドだけでなく、スピーディーな打撃で攻める場面もあり、レベルが上がっている。

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