UFC308:第2試合・イスマイル・ナウルディエフ vs. ブルーノ・シウバ

ミドル級。

ナウルディエフは4年ぶりにUFC復帰。UFCでは勝ち負けを交互に繰り返し2勝2敗で最初の4試合契約を終えたが、UFCからは再契約の声がかからずFAに。その後は中東のBRAVE CFを中心に活動しているが、UFCリリース後のローカル戦績は4勝3敗。ウェルター級(BRAVE CFのウェルター級は175ポンドで、ユニファイドより5ポンド重い)でタイトルにも挑戦したが2RでKO負けしている。戦績的にはUFCと再契約するレベルではない。ロシア生まれで、現在の国籍はモロッコ。それ以前はオーストリア在住で、MMA開始前にレスリング・キックでオーストリア王者となっている。28歳。

キックがバックボーンのシウバはUFCデビューから3連続KO勝ちしたが、そこから1勝5敗で3連敗中。相手が後の王者アレックス・ペレイラや、現ランカーのブレンダン・アレンなどの強豪も含まれていたおり、気の毒な部分もある。前戦は元王者クリス・ワイドマンとの対戦で、ワイドマンの再三のアイポークにより続行不能となったが、偶然のアイポークとみなされ、テクニカル判定で敗れるという納得がいかない裁定となった。35歳。

ジャブを入れるシウバにナウルディエフはカーフキック。インロー。ミドル。強烈な蹴りで攻めるナウルディエフ。右。シウバは慎重。手を出さず様子見している。ワンツーからカーフを返したシウバ。シウバのハイをキャッチしたナウルディエフ。そのままケージに押し込みテイクダウン狙い。こらえるシウバに離れてパンチを入れたナウルディエフ。後手に回っているシウバ。ナウルディエフタックル。ケージでこらえるシウバ。離れ際にパンチを入れたナウルディエフ。ナウルディエフまたタックル。テイクダウン。両足を足でホールドして押さえ込んだナウルディエフ。放してシウバが背中を向けて立とうとしたところで背中に乗った。チョークを狙う。防いでいるシウバ。残り10秒で降りたナウルディエフ。ホーン。

1Rナウルディエフ。シウバ、戦績的に後がないが、攻める気持ちが足りない。

2R。ミドルを入れたナウルディエフ。シウバワンツーを返す。ナウルディエフが右フックを入れながらのニータップでテイクダウンしバックに着いた。正対したシウバ。ケージを使って立った。ナウルディエフのパンチにシウバがタックルを見せたががぶられる。逆にナウルディエフがタックル。テイクダウン。尻餅をついたシウバ。背中を見せて立とうとするがコントロールされている。弱気な表情を見せるシウバ。ケージを使って立った。放してパンチを入れるナウルディエフ。シウバも手を出していくが単発。足の踏ん張りが効いてないように見える。またナウルディエフタックル。こらえたシウバ。離れる。ホーン。

2Rナウルディエフ。シウバもう心が折れているか。

3R。ナウルディエフタックル。こらえたシウバだが、ケージに押し込んでパンチ・ヒザを入れるナウルディエフ。離れる。シウバ逆にタックル。がぶってヒザを入れるナウルディエフ。中途半端な蹴りを放ったシウバが背中を見せたところにナウルディエフ飛び込んでパンチからタックル。ケージでこらえるシウバだがナウルディエフが離れ際にパンチを入れる。パンチを打たれてケージを背負うシウバ。勝ちに行くより倒されないことに意識が向いている。残り1分。またケージを背負ったシウバ。ナウルディエフも無理に倒しに行かない。最後はステップして距離を取る。追えないシウバ。タイムアップ。

判定三者フルマークでナウルディエフがUFC再デビュー戦勝利。

ナウルディエフが良かったと言うより、シウバがあまりにも悪すぎた。どこか痛めていたのか、よほどひどい体調不良でも抱えていたのか。そうとでも思わなければ納得できないほど覇気がなかった。

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