フライ級。モラエス1位、キンガッド3位。
王者DJの引退によりタイトルが空位になったフライ級。DJの引退発表前に組まれた試合だが、本来なら王座決定戦となってもおかしくない。2位の若松は来月ONE初参戦のギルバート・ナカタニとの対戦が組まれており、モラエス vs. キンガッドの勝者と若松 vs. ナカタニの勝者で王座決定戦になる可能性が高い。なお、前回DJの試合後に次期挑戦者として紹介されたカイラット・アクメトフはドラッグテスト陽性によりランキングから外されている。
一度はDJをKOし王座を獲得したモラエス。初防衛戦では若松からギロチンで一本勝ち。しかしDJとのリマッチでは、ケージに詰められての飛びヒザでKO負けし、リベンジを許した。昨年5月のONE初となるアメリカ大会でラバーマッチが組まれたが、モラエスが組んでケージに押し込んでもそこから攻め手がなく判定負け。35歳。
フィリピンのキンガッドはONE11勝4敗。2019年のONEフライ級タイトルマッチでは決勝まで進んだがDJに判定負け。前戦は1月の日本大会で、若松のスクランブルに消耗し判定負けしている。29歳。
両者は7年前、当時王者のモラエスにキンガッドが挑戦する試合で対戦しているが、そのときはモラエスが1Rチョークで勝利している。
すぐに詰めたキンガッドだが、タイミング良くタックルに入ったモラエスがテイクダウン。背中を付けた。下からホールドしたキンガッド。体を起こすとシングルレッグに入りながら立った。ボディロックからテイクダウン狙い。スクランブルで逃れようとしたモラエスだが、キンガッドが上になり、モラエスのガードに。モラエス腕十字。しかしキンガッドが鉄槌連打で抵抗。連打が入りちょっと効いたモラエスはディフェンスへ。キンガッドハーフにすると、ハーフから顔面ヒザを入れていく。スイープを狙ったモラエス。逆にシングルレッグに入りながら起き上がるモラエス。立ったが、立ち際に首を抱えて後方に投げ、また上になるキンガッド。しかしモラエスなおも足を放さず、ダブルレッグに入って立ち上がり上に。が、キンガッドがロープの間から外に出てしまいブレイク。リング中央でモラエスが上の体勢から再開。キンガッドのニーシールドに肩固めをタイトにセットしながらパスを狙うモラエス。残りわずかとなり放して殴るモラエス。キンガッド下から足関を狙ったがゴング。
2R。スタンドで思い切ってパンチを振るキンガッド。モラエス組み止めてテイクダウンを狙うが、キンガッドはこらえて離れ際にヒザを入れる。詰めるキンガッド。モラエスも出てきたところにジャブ・右ストレートを合わせていく。強いパンチを打ち込んでいくキンガッド。モラエスパンチからタックルに入るが切られる。パンチが交錯。両者飛びヒザを同じタイミングに放ったが、モラエスのヒザがローブローになりタイムストップ。再開。直後に右フックで飛び込んだキンガッドにモラエスがカウンターのタックル。テイクダウン。背中を付けたキンガッドを押さえ込みながらパウンド。ハーフに。キンガッド下からキムラを狙うが、こらえてパウンドを入れるモラエス。下からのキムラで返そうとしたキンガッドをパスしたモラエス。その瞬間に立ち上がるキンガッド。そのままタックルに入るが、モラエスギロチンで引き込んで絞める!キンガッドタップ!
モラエスがギロチンで一本勝ち、返り討ちに。