UFC on ESPN+106:オッズ/予想と展望

ピョートル・ヤン 1.34
デイブソン・フィゲイレード 3.40
ヤン・シャオナン 1.51
タバサ・リッチ 2.64
ソン・ケナン 2.60
ムスリム・サリコフ 1.52
ワン・ツォン 1.12
ガブリエラ・フェルナンデス 6.75
ヴォルカン・オーズデミア 3.00
カーロス・アルバーグ 1.41
ジャン・ミンヤン 1.32
ジー・ディアス 3.50
バーエゴン・ジェライスー 2.24
ユ・スヨン 1.68
キルー・シング・サホタ 2.05
チェ・ドンフン 1.80
シー・ミン 3.50
フォン・シャオツァン 1.32
ニャムジャルガル・トウメンデムベレル 2.64
カルロス・ヘルナンデス 1.51
ロニー・カヴァナ 1.27
ホセ・オチョア 3.95
シャオ・ロン 1.83
クアン・レー 2.00
マハシャテ 1.51
ニコラス・モッタ 2.64

5年ぶりの中国開催(前回は2019年にジャン・ウェイリーが東アジア初のUFC王者となった上海大会)で、10年ぶりのマカオ大会。最大16,000人収容のギャラクシーアリーナでの開催で、チケットは発売日に完売している。昨年12月にも一度は上海大会の開催が発表されたが、理由が発表されないまま中止となりAPEX大会に変更されている。

メインは元バンタム級王者ヤン vs. 元フライ級王者フィゲイレード。両者はともに2020年、チャンプ・チャンプだったヘンリー・セフードの引退(1度目)による返上に伴う王座決定戦で王者になっている。

その後、ヤンは初防衛戦でアルジャメイン・スターリングにまさかのグラウンド膝による反則負けでの王座陥落。スターリングとのリマッチの前に暫定王座を獲得したものの、スターリングとの再戦ではスプリット判定負け。さらに続くショーン・オマリー戦は、圧倒的有利と思われた中で、オマリーが予想外の健闘を見せたものの、ほぼすべてのメディアがヤンの勝利を支持する内容でのスプリット判定負け。この2試合は勝ちでもおかしくない内容だったが、現王者ドバリシビリとの試合では、序盤にカーフキックを効かせられ、テイクダウンを11度も奪われた上にパンチで目を腫らすという全局面で上を行かれての初めての完敗を喫した。今年3月のソン・ヤドン戦では終盤まで互角の内容だったが、3Rでテイクダウンを奪うと立たせずにラウンドを取り、接戦を制して連敗を止めている。

フィゲイレードはフライ級には珍しいフィニッシュ力でタイトル戦前後に4連続フィニッシュ勝利していたが、ブランドン・モレノ戦では体調不良もありフルタイムドロー。そこからUFC史上最多となる同一カード4連続タイトル戦で1勝2敗と負け越し。もともとフライ級では減量苦があり、昨年12月からバンタム級に転向している。バンタム転向後はロブ・フォントに判定勝ち、元王者コーディ・ガーブラントにチョークで一本勝ち、8月の前戦は前タイトルチャレンジャーのマルロン・ヴェラと対戦。3Rにダウンを奪って判定勝ちし、3連勝でトップ5ランク入りしている。しかし36歳はトップ5ランカーでは最年長で、ライト級以下では35歳以上の選手がタイトル戦で勝てていないというデータもあり、二階級制覇をするにはあまり長い時間は残されていない。

ヤンは王座を獲得した当時の絶対的な強さがここのところ感じられず、前回のヤドン戦も接戦だったが、一つにはヤンが若干スロースターター気味で、5R向きということが理由の一つとしてある。判定負けしたスターリングとの2戦目も、4R・5Rはヤンが取っていた。長期戦で判定になるようだと、ペースを上げてくるヤンが有利になりそう。

ヤン判定勝ち。

プレリムでは、Road To UFC2024の決勝戦が行われる。3年目にして、日本人は1人も決勝に進めず。河名を破ったシエ・ビン vs. 原口を破ったズー・カンジエのフェザー級勝戦は興味深かったが、この試合はカンジエの負傷欠場により延期となっている。

Road To UFC決勝の中では、パンクラス王者中西透暉鷹を下したジェライスー vs. 元DEEP王者ユ・スヨンの対戦に注目。中西のタックルを切り、打撃で削って決勝進出したジェライスーに対し、スヨンは一回戦・準決勝といずれも組みで上回っての勝利。ジェライスーは昨年上久保とも対戦し、判定負けしたが1Rにはパンチを効かせて苦しめている。オッズはスヨン優勢だが、地元開催のジェライスーがどこまで粘れるか。

第1試合開始は23日土曜日の夕方5時開始。速報します。

 

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