DEEP123:第5試合・越智晴雄 vs. 多湖力翔

ストロー級ノンタイトル戦。

現王者の越智は、2020年に川原波輝に敗れて王座から陥落した後は階級をフライ級に上げていた。昨年、故郷愛媛で自らのジムを開設すると、12月には再びストロー級に戻し、佑勢乃花との暫定王座決定戦で1RKO勝ち。今年5月に行われた正王者川原との王座統一戦は、1Rフロントチョークで勝利してリベンジに成功し、正王者に昇格している。40歳。

当初はWARDOG王者・中務修良との対戦が組まれていたが、中務が負傷欠場。9月のDEEP121で中務に判定2-0で敗れている多胡が代役で出場する。中務に敗れるまでは6連勝していた。26歳。

オーソドックスの越智に多胡はサウスポー。越智がシングルレッグに入る。右足にしがみついた越智だが、多胡がバックに回りパウンドを入れる。四の字ロックに捕らえた。バックから手のひらを越智の口に当てて呼吸を遮る多胡。仰向けの体勢でバックから左のパンチを入れていく。越智が反転に成功して多胡のガードに。ケージに多胡の首を押しんでいく。多胡はケージを背に下からホールドする。細かいパンチを入れる越智。残り10秒で多胡のクラッチが切れ、距離ができたところでヒジを落とした越智。ゴング。

2R。越智のワンツーに多胡は三日月蹴り。左右のパンチを打ちながら組み付いた越智。ケージに押し込み四つに組む。両者ともに左脇を差して背中でクラッチするが、動きがなくなりブレイクがかかる。ワンツーから前蹴りを入れる多胡。左ハイ。越智は左フックから右ストレートで飛び込む。もう一発右をヒット。越智タックルに。しかしまた四つに。両者クラッチしたが、越智が外掛けでテイクダウン。ハーフで押さえ込む越智。多胡ブリッジで反転して立ち上がった。ケージに押し込みながらヒザを入れる。入れ替えようとする越智だが多胡離れた。ジャブを放つ多胡。越智の飛び込みをバックステップでかわす。多胡飛び込んでアッパー。越智が左フックを入れるとタックルへ。テイクダウン。多胡下からハーフネルソンで固めるが、2R終了のゴング。

3R。越智の飛び込みにカウンターを狙う多胡。前蹴り。多胡の右がヒットするが、越智も右を返す。多胡左ハイから右フック。左オーバーハンド。タックルに入った多胡だが、越智がギロチンで引き込んだ。苦しげな表情の多胡だが、徐々にずらして外す。ガードになる越智だが、スタンドでの被弾で右目付近から出血している。下から足で離そうとした越智だが、多胡が飛び込んでハーフで押さえ込む。残り1分。押さえ込みながらパンチを入れる多胡。密着したまま上下でこつこつパンチを入れる。残りわずかで越智が上を取り返したがタイムアップ。

29-28越智、29-28多胡、29-28越智。2-1のスプリット判定となったが、王者越智が勝利。

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