女子アトム級暫定王座決定戦5分5R。ザンボアンガ2位、ラソヒナ4位。
王者のスタンプ・フェアテックスが負傷欠場中のため、暫定王座戦が組まれた。当初は10月に組まれていたが、ザンボアンガの負傷で延期となっていた。
フィリピンのザンボアンガは昨年6月、スタンプのタイトルに挑戦予定だったが、スタンプ負傷欠場のためにワンマッチとなりノエル・グランジャンに判定勝ち。ONE6勝2敗で、アトム級タイトルマッチでハム・ソヒに敗れてMMA初黒星を喫したが、ザンボアンガが勝っているという意見も多く、翌年ダイレクトリマッチが組まれたものの、その時は完敗している。その後3連勝中。27歳。
ウクライナのラソヒナは2021年のONEデビュー戦でいきなりスタンプにと対戦。スタンプがテイクダウンでリードしていたが、終盤にラソヒナがギロチンに捕らえると、スタンプがタップの動きを見せて一本負け。タップしていないと抗議するも後の祭りで、スタンプにMMA初黒星をつけている。同年に開催されたONE女子アトム級GPの一回戦でダイレクトリマッチが組まれると、スタンプがグラウンドでポジションを取り優勢な展開から終盤ラソヒナが腕十字を取りかけるも、脱出されて判定負け。その後出産のために欠場しており、約3年のブランク。34歳。
詰めてくるラソヒナにジャブを入れるザンボアンガ。ラソヒナがパンチで出ながら組もうとするが組ませない。お互いジャブを打ち合うが、ヒットはザンボアンガが上。カーフを蹴られて掴もうとしたラソヒナ。ラソヒナが出るところにまたカーフ。ラソヒナ詰めた。組んでコーナーに押し込むが、脇を差したのはザンボアンガ。ヒジを入れたザンボアンガ。ラソヒナもヒジを返すが、ダブルアンダーフックから足をかけてテイクダウン。ラソヒナ腕十字を狙うが、立って防いだザンボアンガ。スタンドに。ラソヒナシングルレッグ。切ったザンボアンガが上になりサイドを取った。残り30秒。腕を狙いつつボディにヒジを入れる。ゴング。
2R。パンチで出てくるラソヒナに右を当てるザンボアンガ。ラソヒナのタックルを潰して上を取るザンボアンガ。パウンドを打ち込む。足で距離を作ったラソヒナ。蹴り上げがヒットするが、ザンボアンガまた上から押さえ込んでハーフにして殴る。またガードに入って殴ると、ラソヒナが足関を狙う。ヒールを狙う。腕でクラッチを掴んで外したザンボアンガがパウンドを落とすが、ラソヒナまた足関からバックを狙う。回転してサイドについたザンボアンガ。パウンドを入れると腕十字を狙いつつヒジ・パウンド。ヒジ・パウンドラッシュ。動けず打たれ続けるラソヒナを見てハーブ・ディーンストップ!
ザンボアンガ、フィリピン人女性初のMMA世界王者に。