UFC311:第1試合・タギル・ウランベコフ vs. クレイトン・カーペンター

フライ級。ウランベコフ11位。

ウランベコフはUFC4勝1敗で、唯一の敗戦は2022年のティム・エリオット戦。昨年は6月にランカーのアレックス・ペレス戦が組まれていたが、ペレスの相手は平良達郎に組み替えられ、ノーランカーのジョシュア・ヴァンとの対戦に変更となる。それでモチベーションが落ちたのか、計量で3.5ポンドオーバーしてしまい、試合は中止に。1年以上のブランク明けとなる。ロシア・ダゲスタン共和国出身で、チーム・ヌルマゴメドフ所属。チームメイトがセミとメインでタイトル戦を行うイベントの第1試合を務める。33歳。

カーペンターはUFCデビューから2戦連続での一本勝ちで、早くもランカーとの対戦が実現。柔術は色帯時代に世界大会で道着・ノーギの両方で優勝している他、ボクシング・ムエタイの経験もあり、寝技だけでなく打撃も強い。キャリア8戦全勝のプロスペクトだが、オッズではアンダードッグとなっている。28歳。

両者オーソドックス。カーペンターがパンチで飛び込んだところにカウンターの右フックを合わせるウランベコフ。前蹴りを顔面に入れる。カーペンターが出るとまた下がりながらの右を合わせる。詰めたウランベコフがカーペンターのパンチをかいくぐってタックル。受け止めたカーペンターが入れ替えてケージに押し込んだが、再び入れ替えたウランベコフが四つ組みから投げてテイクダウンに成功。カーペンターはハイガードに。ウランベコフがガードの中でパウンド・ヒジを打ち込む。右のヒジが連続でヒット。ラバーガードでしのごうとするカーペンターだが、上半身を起こして解除したウランベコフ。カーペンターが下から蹴って離した瞬間に立ち上がることに成功。残り1分。リードしているウランベコフは距離を取ったまま打撃を入れていく。残りわずかでカーペンターがタックルに入るが受け止めたウランベコフ。1Rはウランベコフが押し気味のまま終了。

2R。カーペンターが飛び込んでパンチを打ち込んでいく。リーチで上回るウランベコフは遠い間合いからジャブを打ち込んでいく。ウランベコフの左ミドルをキャッチしたカーペンターがテイクダウン。ハーフにして上半身を固めて押さえ込むカーペンター。下から足をすくって入れ替えようとするウランベコフ。バックに回ろうとしたカーペンターだが、回らせずに立ったウランベコフスタンドに。ウランベコフのタックルをがぶって切るカーペンターだが、ウランベコフが四つでクラッチすると、1Rと同様に四つから投げてテイクダウンに成功。ガードを取るカーペンターが下からヒジを入れていく。上のウランベコフは頭を起こさないままパウンドを入れていく。上下で打撃を入れ合う。残りわずかで足関節を狙っていくカーペンターだが2R終了。

3R。ウランベコフはジャブを打ち込み、カーペンターの飛び込みにはバックステップで距離を取る。ウランベコフの打ち下ろしの右がヒット。カーペンターは右のカーフキックを入れる。カーペンターがパンチから飛び込んでタックルに。ボディロックでケージに押し込むとテイクダウンを狙う。左腕を小手に巻いて耐えるウランベコフ。差し返したウランベコフがまた四つからテイクダウン。残り1分半。カーペンターは2R後半と同じく下からヒジを入れていく。下から足関を狙ったカーペンターだが、回転して外したウランベコフがパスガードに成功。サイドについてパウンドを入れる。タイムアップ。

判定は二者30-27、一者29-28の3-0でウランベコフ勝利。セミとメインでタイトルマッチを行うチームメイトにつなげた。

試合後のインタビューでは次に対戦したい相手を聞かれ、王者パントージャとやりたいとコメントした。

タイトルとURLをコピーしました