ライトヘビー級。レジェンド・ホジェリオの引退試合。
柔術マジシャンの弟ホジェリオではあるが、ボクシングでオリンピック代表候補にもなったパンチが武器で、一本勝ちよりもKO勝ちの方が多く、UFCでも6勝中KO勝ちが4つ(残り2つは判定勝ち)。最近もまだ倒すパンチは持っているが、一方で打たれ弱さも顕著になってきている。
PRIDEミドル級GP王者・UFCライトヘビー級王者のショーグンだが、ジョン・ジョーンズにタイトルを奪われたのが9年前。一時は連敗し限界も囁かれるようになったが、相手のレベルが下がったこともあり、最近は勝率が上がっている。しかし、ショーグンもまた38歳で、引退が近いことを認めている。
初戦は15年前のPRIDEミドル級GP2回戦。ともにまだ20代だった。2戦目は5年前に両者の地元ブラジルで対戦。いずれもどちらに入ってもおかしくない接戦だった。
今回も腹回りがゆるいショーグン。ホジェリオの方が絞れている。ローを入れるショーグン。パンチ連打で出て押し込んだ。太ももに膝を入れる。離れた。ホジェリオの左がヒット。ショーグンパンチで出るとまっすぐ下がったホジェリオだが、パンチを打ち返す。ショーグンロー。ホジェリオ出るがショーグンの右がヒット。ホジェリオプレスする。ホジェリオサークリング。出てパンチを打ち込むホジェリオ。ショーグンがパンチを入れてまた押し込み。足を止めて打ち合い。ホジェリオの左がヒット。ショーグン後退。追いかけてパンチを入れるホジェリオだが、ショーグンがタックル。テイクダウン。ハーフ。下からホールディングするホジェリオ。ホーン。
1Rはヒット数ではショーグンだが、効いたパンチはホジェリオ。
2R。ショーグンがまた前に出て押し込み。引き剥がしたホジェリオ。ショーグン飛び込んで右を当てる。ホジェリオは左を打ち込む。出ていく。出ていく。ショーグンのタックルは止めた。パンチが交錯し、ホジェリオが押し倒して上に。ガードを取るショーグン。インサイドからボディ・顔面にパウンドを入れるホジェリオ。ショーグン下から押し返して立つ。残り2分。ショーグンの左がヒット。シングルレッグ。ホジェリオがぶった。離れる。ホジェリオの左に右ストレートを合わせる。ひたすら左を打ち込んでいくホジェリオの。残りわずかで距離を取るホジェリオ。ショーグンも出ていかない。ホーン。
2Rはホジェリオ。ショーグンは右目の下が大きく腫れている。
3R。ワンツーを入れていくホジェリオ。ショーグンが出ていく。右ミドルから右ストレートがヒット。このラウンドは出ないホジェリオ。間合いに入ろうとしたところにショーグンのワンツー。ホジェリオのワンツーをバックステップでかわす。ホジェリオが飛び込むところにショーグンがフックを引っ掛ける。バランスを崩したホジェリオにパンチからタックルへ。ホジェリオ、ショーグンの体を抱えてしまい下になる。ハーフからパウンド。ホジェリオは下から抱えるだけ。ディープハーフからスイープを狙うがこらえて殴るショーグン。タイムアップ。
29-28、28-29、29-28のスプリットでショーグン勝利。
3度目の対戦も僅差判定に。1Rが割れたか。
メディアのジャッジも真っ二つに割れている。