【写真】キックとMMAは別モノ──だからこそ、楽しみ (C) LFA
22日(木・現地時間)、LFAがアレックス・ポアタン・ペレイラと契約したことを発表した。ポアタンは現Glory世界ミドル級、そして暫定世界ライトヘビー級王者で、現UFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャとキックボクシングで2度対戦し、2勝0敗──アデサニャが最後に黒星を喫した相手だ。
2015年から16年にかけてジャングルファイトでMMAを戦っていたポアタンは、キックでは46戦40勝6敗、ケージでは2勝1敗というレコードを持つ。
キック最大手といえるGloryの現役世界王者、昨年12月にはミドル級王座5度目の防衛に成功しているポアタンが本格的にMMAに転向か。UFCを目指しナンバーワン・フィーダーショーとサインした。
上に書いたようにGloryの2冠王はKunlun Fight、Super Kombat、It’s Showtimeとうメジャープロモーションで活躍してきたが、何よりも彼のキック人生で勲章となっているのはアデサニャに2連勝している点であろう。
2016年4月に中国のGlory of Heroesでアデサニャと対戦したポアタン。スイッチを駆使してジャブ、ボディ、顔面とパンチを打ち分け、蹴りを駆使するアデサニャに劣性であったが判定勝ちを収めるも、納得がいかない後のUFC世界王者との再戦を11月後の2017年3月にGlory of Heroesサンパウロ大会で戦っている。
前回の判定負けもあり、かなり粗いファイトを展開したアデサニャの前にダウンを喫したポアタンは、その後も劣性のなか左フックに左フックを合わせたKO勝ちを手にしている。
当時はほとんど知られていないKO劇だったが、アデサニャがMMAの頂点に上り詰めたことで、ポアタンのバリューが上がった。そのポアタン、実はアデサニャとの最初の試合の1カ月後に現時点で最後のMMAを戦いTKO勝ちを収めている。その後は、Gloryと契約し世界各地で試合を重ね9勝1敗、8連勝中でLFAで戦うこととなる。
実はこの間の2018年にGloryとの契約期間が満了となった際にMMA転向も噂されたポアタンだったが、Gloryとのコントクラストを更新。その際にMMAで戦う事項が契約書に盛り込まれていた。
とはいえ打撃は完全にキックの間合いのポアタンは、MMAで戦うには相当なアジャストが必要になることが予想される。それでもポアタン(=石の拳)がどれほど威力があるのか。初代エリク・アンダースからマルクス・ペレス、アンソニー・ヘルナンデス、イアン・ハイニッシュ、ブレンダン・アレンと歴代チャンピオンの全員がUFCにステップアップしているLFAミドル級戦線で、ポアタンがまずどのようなMMAを魅せることができるのか──デビュー戦のアナウンスを待ちたい。
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