13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、プロ修斗世界ストロー級チャンピオン箕輪ひろばがリト・アディワンと待望のONE初戦を戦う。
1月に修斗ストロー級のベルトを巻き、2月にシンガポールでONEと契約。その後、コロナ禍でデビュー戦が予定されたいた大会は延期となり、今回の試合出場となった。
1999年7月生まれ、21歳になったばかりの箕輪に昨年のONE日本大会で仙三を破ったラカイの猛者アディワンと戦う心境とは。シンガポールに向かう前に取材していた箕輪ひろばインタビューをお届けしたい。
──ようやくONEデビューが決まりました。長かったですね。この長い期間、新型コロナウィルス感染拡大もあり、練習の面でも色々とあったかと思います。
「ONEと契約したらコロナで緊急事態宣言とかもあったのですが、その前に自分は埼玉にいて出稽古先は千葉だったので、そこで練習するのは控えないといけないという風になっていました」
──それはズバリ、パラエストラ千葉ネットワークで内藤のび太選手や仙三選手とONEストロー級の選手がいたからですね。
「そうですね。それとHEARTSにも行かせてもらっていたのですが、猿田さんがいますし」
──それだけ日本のストロー級トップがONEに集まってきているということですね。
「ハイ。嬉しい反面、練習しづらくなるという事実がありました。緊急事態宣言の頃から、自分の所属ジムのなかでできることを色々な人に考えていただいて。コロナの感染が拡大する前は、もっと早くにONEで戦うことになっていたのですが、それもなくなったのでしっかりと練習環境を整えていました」
──今回の試合のオファーがあったのはいつごろでしょうか。
「8月の終わりに試合があるかもという話をもらい、しっかりと決まったのは9月の前半だったと思います」
──このタイミングでシンガポールで試合ができることに関しては、どのように思いましたか。
「めちゃくちゃ嬉しかったです。僕はまだONEで試合をしてもいなかったので、シンガポールで日本人選手が戦えるようになって直ぐに試合機会が巡ってくるとは思ってもいなかったので」
──その頃の練習環境というのは?
「試合が決まる頃からトライフォース赤坂さんで出稽古をさせてもらうようになっていました。もともとHEARTSで朝倉海選手と仲良くさせてもらっていて、一緒に練習しないかという話は以前からあったんです。
ただ、その頃には朝の8時から赤坂で練習することができなくて。そうしている間に修斗のチャンピオンになり、ランキングに入っている人の挑戦を受けることになるので、出稽古先の調整をしないといけないようになって。
猿田さんやのび太選手とのことも考えてですが、修斗で戦う選手たちのことも出稽古先を変える大きな理由でした。ただ緊急事態宣言が出て、出稽古自体を控えないといけなくなって。
そろそろ出稽古もしないといけないってなった時に『海君が言ってくれていたな』というのを思い出して、連絡をとらせてもらったんです。そうしたら試合が決まって。バチっと決まった感じですね」
──では現状はSTFとトライフォース赤坂でトレーニングをしているという形ですか。
「それとパーソナルでボクシングやフィジカルをしています。他でやってきたことをSTFで落とし込んでいます。基本的に三部練で、ときどき朝・昼・晩・晩で四部練をすることもあります」
──若いっ!!(笑)。さすがに体力があります。
「いえ……体力でなく、気力でもっています(苦笑)」
──しかし、試合が決まってからも感染という部分では本当に気を付けないといけない状況ですね。
「今回の試合ではシンガポールの空港でPCRがあって、そこからホテルにずっといるという風なスケジュールをもらいました。
緊急事態宣言の頃は凄くビビッて練習していたのが、今では慣れが見られるところもあります。世の中も世の中だし、練習はしないといけないので気を付けながらやっています」
──聞くところによるとシンガポールから帰国後は2週間、公共交通機関を使用してはいけないとか。
「ハイ、空港への送迎も父にお願いしています(苦笑)」
──箕輪選手は修斗の世界王者になった時、インフィニティから即タイトルという形で、王座決定戦でした。どうしようもないことですが、以前に完敗を喫した猿田選手に勝ってチャンピオンになったわけでない。そして猿丸ジュンジ選手という世代が上のトップと戦っていないことで、その実力査定は保留段階として、結果を残してからインタビューをさせてほしいと思っていました。それがONEで最初の相手がリト・アディワンということで、これは試合前に覚悟のほどを聞いておかなければと思った次第です。
「僕の実力に関しては、力不足と思われているのであれば、ここでしっかりと勝って証明するしかないと思っています。そのために修斗のチャンピオンになる必要があると思ってやってきました。猿田さんがチャンピオンのままで、それで海外で戦うといっても評価はされないですし。
ぶっちゃけ僕は修斗で猿田さんと再戦してベルトを獲ってONEで戦おうという気持ちでした。それがこのような形でONEでやっていくことになったので、ここからONEで証明していくしかないと思っています」
<この項、続く>
■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)
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