新年あけましておめでとうございます。
誰も予想できない新型コロナウィルス感染拡大より、2020年は世界中のMMA、グラップリング界が影響を受けました。
国内では緊急事態宣言下の無観客収録大会を2度経験し、現状でも各プロモーションが限られた集客数という条件下での活動を強いられています。
ばかりか世界のMMAでは無観客及び配信がスタンダード、まさにニューノーマルとなっています。
セコンドがマスクをせずに選手に指示を送ることができた日々を懐かしみ、そんな日々が戻ってくるまで歯を食いしばって活動を続けています。
個人的にも2月のシンガポールのONE無観客大会でのケージサイドでの撮影、4月17日のRoad to ONEでは防御服を着用し消毒液を被りながら選手の戦う姿を追わせてもらいました。ケージの中に変わりはありません。
その後も後楽園ホール、ニューピア、スタジオコースト、GENスポーツパレス、渋谷O-EAST、高松、大阪と変わった日常において、変わらぬケージの中を見ることができました。
様々な苦労を乗り越え──いや、苦労を乗り越えようという日本のMMA界、グラップリング界に関わる人々の想いが、格闘技をこの世界に踏み止まらせてくれています。
そこにはMMAPLANETの読者の方たちのようなファンのサポートが、存在しています。
当たり前が当たり前でなくなった時、MMAPLANETとしても何を伝えていきたいのかが再確認できました。
ケージの中、マットの上、ジム、オフィス、スタジオ、会議室──本気で向き合う人たちがいる。そんな人たちと共に格闘技を伝えたい。
何よりも大前提として、格闘技を伝えることを楽しみたい。
それが結果的に業界のためになれば良いですが、業界のためといっても統一のスタンスがあるわけではありません。MMAPLANET的な格闘技の伝え方は、誰かの不利益になるかもしれない。理想の格闘技界なんてモノがあっても、人それぞれです。
だから──やっぱり、自分がまず楽しもうと思います。
読者の皆様、関係者の方々、そして選手の皆、今年もMMAPLANETを宜しくお願いします。
2021年1月1日
MMAPLANET 高島学
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