【写真】ブルガリア人とロシア人ファイターの暫定タイトル戦が、メインとなったベラルーシ大会 (C)ACA
9日(金・現地時間)、ベラルーシはミンスクのファルコンクラブ・アリーナで開催される。ACA121。メインでACAフライ級選手権試合=王者アズマット・カレフォフラスル・アルバカノフが予定されていてが、大会直前に王者の健康上の理由で欠場が明らかとなり、代替メインでACA暫定ミドル級王座決定戦=二コラ・ディプチコフマドメドレスル・ガサノフが組まれることとなった。
またバンタム級のクセイン・シャイカエフ、ウェルター級ではアルチンベック・ママシェフが負傷欠場、それぞれフランシスコ・マシエル戦と、マゴメドセイジッド・アリベコフ戦が中止となっている。
かつて日本のHEATで春日井たけしを破っているフライ級王者カレフォフと、キルギスの極めっこファイター=ママシェフの試合が見られないのは残念だが、それでも暫定王座決定戦以外に元ACAバンタム級王者シャミル・シャフブラトフACB時代からのトップコンテンダーであるオレッグ・ボリソフという興味深い一戦や、ノヴァウニオン所属の元UFCファイター=ハクラン・ディアス現在6連勝中のアミルカン・アダエフというACA名物ロシアブラジルのタフマッチも組まれている。
さらにママシェフこそ欠場となったが、同じキルギスから殴り屋カナット・ケルディベコフが参戦し、ジョージアの超鷲鼻ウェルラウンダー=バジャ・チプタウリと対戦するなど非ベラルーシ、そして非ロシア勢同士の国際戦も興味深い。
そんな旧ソ連圏とブラジル勢を従えてメインで暫定ミドル級王座決定戦を戦うのが、ブルガリアの二コラ・ディプチコフとロシアのマドメドレスル・ガサノフだ。正規王者サラーム・アブドゥラクマノフが2019年11月を最後に試合に出ておらず、今回暫定王座が設けられた。
ディプチコフはサウスポーで、上半身を左右に大きく動かしながらの左ストレートや左フックが主武器。近距離では首相撲からヒザ&足払いも使いこなし、離れてはダブルレッグからテイクダウンなど一応に組技も使いこなす。下になることもいとわないが、それはテイクダウン防御には課題が残っている表れでもある。
対してガサノフは、圧倒的に組みが強い。特に低い位置からダブルレッグで組みつくと、ここから組み手を変えてのボディロックロック・テイクダウンは強力だ。ただし、近い距離での打撃戦では圧力がそれほどあるわけでなく、レベルチェンジは頭が下がり過ぎる嫌いがある。ガザノフが相手の足しか見えていないような視線になると、ディプチコフはヒザを当てるチャンスにもなる。
5Rの長丁場で組んで制するファイトをガザノフが続け、削られるのは本人か、それともディプチコフになるのか。ディプチコフのテイクダウン防御が成長していないと、ガザノフ有利は動かない暫定王座決定戦だ。
■視聴方法(予定)
4月10日(土・日本時間)、
午前零時~ ACA TV
■ ACA121対戦カード
<ACA暫定ミドル級王座決定戦/5分5R>
二コラ・ディプチコフ(ブルガリア)
マドメドレスル・ガサノフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
シャミル・シャフブラトフ(ロシア)
オレッグ・ボリソフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
アミルカン・アダエフ(ロシア)
ハクラン・ディアス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
アリクハン・スレイマノフ(ロシア)
クルバン・タイギボフ(ロシア)
<ウェルター級/5分3R>
チェルシ・ドゥダエフ(ロシア)
イゴール・シヴィルド(カザフスタン)
<ライト級/5分3R>
イリア・コドケビッチ(ベラルーシ)
プラメン・バッハバロフ(ブルガリア)
<ライト級/5分3R>
エルジソン・バチスタ(ブラジル)
ウーカシュ・コペラ(ポーランド)
<バンタム級/5分3R>
クレベウソン・シウバ(ブラジル)
カセイン・シャイカエフ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
アントン・ラルコフ(ベラルーシ)
アンドレイ・コルチェイテス(ベラルーシ)
<フライ級/5分3R>
マイコン・シルヴァン(ブラジル)
オシムコン・ラクモノフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
イリャ・ヴォリネツ(ロシア)
メディ・ダカエフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
バジャ・チプタウリ(ジョージア)
カナット・ケルディベコフ(キルギス)
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