【ONE TNT03】ガフロフ戦前のオク・レユン「77キロでどれだけ戦えるのか。ガフロフ戦の不安はそこだけ」

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【写真】ガフロフ戦に勝っていたら、エディ・アルバレス戦という展開が待ち受けることになるとは。アルバレスが2019年のフォラヤン戦のような状態なら、オク・レユンに勝つチャンスはいくらもである。なので時系列がおかしいが、マラット戦は本当にキャリアを左右する試合になっていた……(C)MMAPLANET

22日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT03で、マラット・ガフロフとの一戦が放送されるオク・レユン。

元HEATライト級チャンピオンは、日本でも知る人ぞ知る実力者だ。コロナ後はDouble GFCでブレンゾリグ・バットムンク戦、そしてキ・ウォンビン戦で勝利しライト級のベルトを巻いた。

クォン・アソルが長い間、半リタイア状態のK-MMA界において、キ・ウォンビンを破ったオク・レユンはUAEWをセンタしたキム・ギョンピョと並び、韓国最強のライト級ファイターであることは間違いない。

この試合の勝者がエディ・アルバレスと戦う──そんな味付けが試合後になされたオク・レユンのONE初陣前の心境をお届けしたい。


──レユン選手がONEで戦うようになったこと、凄く興奮しています。

「ありがとうございます。最高のデビュー戦にしたいと思います」

──パンデミック後、Double GFCで2度戦いキ・ウォンビン選手を破りライト級王者になりました。今や韓国最強のライト級の1人といえます。ここでONEと契約したのは?

「コロナが広まり、外国人選手が韓国にやってきて、試合をすることはできなくなりました。キ・ウォンビンを破りチャンピオンになったことで、韓国で戦うべき相手はいなくなったと思います。もう、自分の相手は韓国人選手にはいないです。

それでも、より強くなるために外国人選手と戦っていかなければならないです。それが今の韓国では不可能です。来韓しても隔離措置が必要で、この状況では外国人選手は韓国では戦えないです。だから海外のより環境が整った場所で戦いたいと思いました。

今年の1月にONEから連絡がきたことは、タイミングとしてパーフェクトでした」

──チームMADの仲間もONEで戦っています。

「ペ・ミョンホ選手がONEで試合をしていますね。ぺ選手はウェルター級からライト級に落とすので、同じ階級で切磋琢磨することになります」

──レユン選手も170ポンドのライト級にアジャストする必要があります。

「この計量システムは素晴らしいです。自分は韓国で減量のし過ぎでリスクが高すぎるという状況を見てきました。だから、この体重とハイドレーションを用いることは本当に賛成しています。でも経験のないことですから、不安を感じているのは確かです。

77キロのリミットで、自分がどのように動けるのかも分かりません。これまでより若干重いですし、また計量前の体重の調整方法もまだ分かっていないです。

だからこそ、全てが完璧にいうことはないという腹積もりでいます。今回の経験で次からもっと上手く調整していけると思っています。相手も同じ条件で計量を行うわけですし、結果的にとして公平です。しっかりと今後のためになるようにしたいですね」

──2012年から韓国人選手と日本人選手の試合は、韓国勢が優位で韓国のMMAの実力は日本を凌駕しアジアで1番だと思ってきました。しかし、ONEではなかなか結果が残せていないという事実が存在します。

「MMAに絶対はありません。ハードな練習をして、勝率を上げる努力をするだけです。韓国人選手が日本人選手を上回ったのかと言うと、韓国はMMAを戦う層が日本にように広くないので、精鋭が日本人選手と戦ってきたということはあるかと思います。

そしてONEに関していえば日本人選手の方が結果を残せています。でも韓国からも、もっと良い選手がONEで戦うようになり戦績は良くなっていくと信じています」

──ONEデビュー戦で元世界フェザー級王者と戦います。レユン選手のキャリアを考えても、本当に大切な試合かと思います。

「マラット・ガフロフはMMAにおいても、多くの場合グラップリングで戦ってきています。そういう点でいえば、自分は日本で多くのグラップラーとケージで戦うことができました。石川英司選手との試合や、岸本泰昭選手と戦ったことでガフロフと戦う下地ができていると思っています。

自分自身、グラップラーと戦った時の勝率は高いですし、自信は十分にあります。ただ、話が戻ってしまいますが77キロでどれだけ戦えるのかには不安を残っています。そこだけです、マラット・ガフロフと戦ううえで不安な点は。70キロの時と同じように動けるなら、ガフロフを倒す絶対の自信を持っています」

──逞しい言葉です。と同時にONEのフェザー級で戦うことは考慮しなかったですか。

「ハイドレーションがあるので70キロでは戦えないかと思います。今回、試合まで準備期間がなかったので実行できなかったのですが、この試合が終わるともっと食べて体を大きくします。もっと筋肉を増やし、体重も増やして77キロに合った体創りをしようと思います」

──なるほど。それだけに今回の試合は大切です。万全でないからと、パフォーマンスで劣るわけにはいかないですね。

「だからこそ、チャンスだと捉えています。長い間の努力の成果をこの試合で見せ尽くします。ゾーンに入ります。この試合が終われば、世界が自分を知ることになるはずです。世界を舞台に戦える力があることを示せるよう、ベストを尽くします」

──ではHEAT時代からレユン選手のことを注目していた日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンの皆さん、応援ありがとうございます。自分自身、理由は分からないのですが、日本ではいつも調子よく戦えました。そして良い経験が詰め、良い思い出ばかりです。

コロナが収まれば、日本へ行って数週間か1カ月ぐらい滞在し、日本の選手たちと練習をしようと計画しています。日本のMMAの練習の仕方と栄養摂取について学んでみたいので、真剣に考えています。そのためにも、マラット・ガフロフとの試合でしっかりと勝ちたいと思っています。そして、日本へ行く計画を実行します」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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