【PFL2021#03】三角極めた(?!)ヴェウドゥムが、タップ後(?!)のパンチでフェレイラにTKO負け……

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【写真】(C)PFL

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェレイラ(ブラジル)
Def.1R2分32秒by TKO
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

試合開始とともに、両者が奪取して飛び蹴りを見せる。着地と同時にヴェウドゥムがシングルレッグへ。そのままテイクダウンを奪うと、足を一本抜いていく。フェレイラは足を戻すが、ヴェウドゥムが一度立ち上がり右足を抜く。フェレイラはここも足を戻し、後方に移動して立ち上がろうとする。

これを許さずケージ際でトップコントロールを続けるヴェウドゥムがパスガード、フェレイラが足を一本戻す。それでも圧をかけ、クォーターマウントの形になったヴェウドゥムだが、ここでフェレイラがブリッジでリバーサルを決める。

下になった刹那、三角絞めの態勢に入ったヴェウドゥムが左腕を伸ばしに掛かる。右手で殴り続けるフェレイラは、頭を引き寄せられると一瞬、肩の辺りを平手で叩いたようにも見えたが……ここから鉄槌を連打する。

やがてフェレイラは頭を抜いて、担ぎパスを嫌がったヴェウドゥムが亀になると後方から勢いのあるパンチを続ける。ヴェウドゥムは上を向くが右の鉄槌の連打に動きが完全に止まり──レフェリーが試合を止めた。

別角度からのカメラでも、肩の辺りを3度ではないが、2度は叩いたシーンがハッキリと映し出されている。解説のケニー・フロリアンとランディ・クートゥーはタップだと明言し、ヴェウドゥム陣営も「タップ後に、なぜ殴り続ける」と抗議する。が、そのままウィナーコールに進み、フェレイラが6P獲得とアナウンスされた。

その後もケージ下でヴェウドゥム陣営の講義は続き、インタビューでヴェウドゥム自身も「彼はタップした。僕は対戦相手を尊重しているから、腕を折るか落とすことができたかもしれないけど攻撃を止めた。試合は終わりだ。でも、彼はパンチを頭に続けた。ビデオを見せてほしい」と言い、「ほらタップしているだろ? 」と言葉を続けた。

「見てほら、タップだろう。手を開いて叩けば、タップだ。僕は終わったと思った。だから、攻撃を止めたんだ。なんでレフェリーが試合を続けさせたか分からない。なぜ、止めないんだ。皆、彼がタップしたのは皆が見ている。絞めでタップしたんだ。100パーセント、タップだ。まぁOK、こういうこともある。彼はタップした。とりあえず、家に戻って今後のことを考える。彼には何もいうつもりはない。でも、彼はタップしたことが分かっている。フェアじゃない。タップして頭を殴り続けるのは、フェアじゃない。皆が彼がタップしたと分かっている。でも、OKだ。ヘイッ!」と話してインタビューを終えた。

フェレイラがタップした意志があったかどうか、そして彼は汚い手を使って勝ったのか──。このモラルに関する部分はひとまず置き、レフェリーが試合をストップする前に技を解くことは、大ベテランとしては犯してはいけないミスだったことも確かだ。


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