オーストラリアのクリバオは昨年2月のニュージーランド大会で欠場選手の代役として階級上のライト級で出場したものの、まったくいいところを見せられずKO負け。フェザー級に戻した2戦目はチェ・ドゥホにKO勝ちしたシャルル・ジョーダイン相手に1Rはダウンを奪ったが後半盛り返され、メディアのジャッジがほとんどジョーダインを支持する内容ながらスプリットドロー。
上海のUFCアカデミー出身のヌアダンビク。先月のUFC261では3人の中国人ファイターがデビューしたが、アグレッシブな攻めは見せていたものの全敗(ついでに女子ストロー級王者のジャン・ウェイリーもKO負けで王座陥落)。中国ローカルで19勝6敗、直近は7勝1敗だが、武林風特有のよくわからない戦績の相手にしか勝ってない(勝った相手にはアレクセイ・オレイニクもいるが、当然UFCファイターのオレイニクとは同姓同名なだけの別人)。下層レベルのクリバオ相手にもアンダードッグとなっている。レスリングがバックボーンで、柔術黒帯。
カーフキックを入れたクリバオ。ヌアダンビクタックル。ケージに押し込む。ボディロックしてリフトするとテイクダウンを狙うがこらえたクリバオ。テイクダウンしてバックを取るがクリバオ立つ。なおもバックを取っているヌアダンビク。足を一本フックして腰を落としハーフバックになるが、上になろうとしたところでクリバオ立つ。正対。また押し込んでいるヌアダンビク。ダブルアンダーフック。ボディに膝。また脇をくぐりバックに回る。持ち上げて投げたがすぐ立つクリバオ。ヌアダンビクダブルレッグに入ったがこらえるクリバオ。離れた。残り1分。クリバオのパンチがヒット。もらったヌアダンビク。クリバオカーフキック。ホーン。
1Rヌアダンビクがコントロールはしていたが、そこから攻撃がなかった。終盤のクリバオの打撃を取るジャッジの方が多いか。
2R。ジャブ、カーフキックを入れるクリバオ。カーフをカットしておらずにもらっているヌアダンビク。クリバオが打撃を入れていく。リーチに劣るヌアダンビク、自分の距離にならない。出ていくがクリバオが下がって間合いをキープ。ヌアダンビクパンチ連打で飛び込むとタックルへ。シングルレッグ。離れたクリバオ。クリバオの右がヒット。打撃戦では余裕がある。ジャブがヒット。ヌアダンビク、届かない位置でのパンチのフェイントのみ。残り1分。クリバオの打撃をもらい続けるヌアダンビク。またタックルへ。ケージでこらえるクリバオ。スイッチで逆にバックに回ったクリバオ。バックからパウンド。ホーン。
2Rクリバオ。
3R。ヌアダンビク出ていくがクリバオのパンチを貰う。ジャブ、カーフキックを入れていくクリバオ。ワンツー。ヌアダンビク、離れた場合でシャドーボクシングをしているが、届かない位置なのでまったくフェイントとして機能しておらず、逆にクリバオのジャブをもらう。パンチからシングルレッグに入ったヌアダンビク。そこからボディロック。投げて膝をつかせたがクリバオすぐ立つ。しかしバックに回ったヌアダンビクがなおもテイクダウンを狙う。クリバオ正対。タックルに入るとクリバオニンジャチョーク。スピンして外したヌアダンビク。立ったが時間がない。クリバオジャブ。ヌアダンビクタックルに入るがやはり切られた。タイムアップ。
三者29-28でクリバオ勝利。
1Rはテイクダウンを奪われる展開だったが、2R以降距離を取っての打撃にまったく対応できないヌアダンビクに助けられ、2R以降はテイクダウンを許さずUFC初勝利。
ヌアダンビク、スタンドでクリバオの打撃が見えず、距離を取った状態から工夫なく同じ飛び込み→テイクダウン狙いを繰り返すだけで読まれていた。他のUFCアカデミー出身者と同じく、今後も厳しそう。