総合格闘技が18年ぶりに東京ドーム進出。それなのに那須川天心の1vs3変則マッチ、ボクシングルール。Xとされた最後の対戦相手はMMAファイターの所英男などなど。最後はモリマンとのゴボウしばき合い対決の方がよかったとツッコミたくなりましたが、他に目を移すと激戦の連続。東京ドームに相応しい良い内容だったのではないでしょうか。
そんな中でも印象的だったのがメインで行われた朝倉未来×クレベル・コイケの試合。クレベルのうるさい仕掛けに付き合わず、朝倉が上手く凌いだ1R。じわじわとボディを効かせてスタンドで主導権を握るかと思いきや。。。グラウンドに引き込んだクレベルが一瞬の隙を突いての三角絞め。これで完全に捕獲し、朝倉を失神に追い込みました。
クレベルはもちろん、ムサエフに同じく三角絞めで一本勝ちした同じボンサイ柔術のサトシ・ソウザの極めの強さに驚嘆しつつ、帰宅しようとしたら、近くの席にいた若い女の子がワンワン泣いてるじゃありませんか。
ちょっと引くくらいの泣きっぷり。見てはいけないものを見てしまった。。。足早やに通り過ぎようとした瞬間、思い出したのは18年前の東京ドーム。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの逆転の一本勝ちで号泣する小池栄子の姿でした。
その後、総合格闘技暗黒時代のきっかけになった2003年問題からPRIDEの消滅。その後はごちゃごちゃしてよく覚えてませんが、RIZINにもこういう本気のファンがいてくれて嬉しかったなー。一回死んだと思っていた日本の格闘技。でも死んでなかったんですね。
朝倉未来には大した思い入れはないし、どうせミクルキッズだろ?と冷めた目で見ていましたが、ここまで人を惹きつけて、本気にさせるのは魅力があるに違いない。本人もファンも悲しみのドン底でしょうが、決して卑屈にならずに前を見てほしい。勝負はまだこれから。決して目を逸らすな。最後まで見届けろ。