【写真】佐伯代表が選ぶDEEPケージファイト5番勝負、その選択理由が人間関係が主なところが佐伯さんらしい(C)DEEP
国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第37弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。
今回からはDEEP編がスタート。佐伯繁代表がDEEPオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているケージマッチから、「今、まだアップしきれていないけど」思い出の5試合を振り返る──企画の第一弾。
※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。
佐伯代表が選んだ「今、まだアップしきれていないけど、アップしているなかから思い出の5番」、最初の試合は2018年2月24日に行われた中井りんキム・ヨンギ の一戦だ。
パンクラス、スマックガール、ヴァルキリー、戦極、UFC、RIZINで日本女子として特異な存在感と結果を残し続けた中井りんが、意外にもDEEP初出場となったのがこの試合だった。
佐伯繁のMust Watch 01、中井キム・ヨンギの選択理由は以下の通りだ。
佐伯繁
「ウチとの接点はなかったんだけど、あの時点でも女子格闘技でいえば実績という部分で最強なのが中井さんだと僕は思っていました。でも、あの頃は試合機会がないということで愛媛まで会いに行って、彼女の練習環境なんかも見せてもらいました。その時、何か役に立てればなという気持ちが、自分のなかに芽生えてしまったんですよね。
これだけ才能のある選手なんだから、陽の目を見ないとなって。初参戦ですが、彼女の再起戦だったと捉えています。2003年にしなしさんが出てきてから、ウチは女子をやってきた。そこに中井さんが試合をする日を迎えた──そういう意味でも、思い出の一戦です。
その後も試合を組んで欲しいと言われても、なかなか相手がいなくて。でも彼女は『ケガ人とか出た時に、いつでも出られるよう準備をしておきます』と言ってくれていて。それで去年の10月にKINGレイナが体重オーバーをし、ペナルティを与えて試合をするのか、体重を合わせた相手を見つけるのかを僕らも実際に悩んで……。その時に中井さんサイドから「今から空港向かいます。明日、戦います」と言ってもらえてね。そういう部分ではあの時から信頼関係ができて、助けてくれたんだと思っています」