UFC287:ポストファイトボーナス/総評

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトイスラエル・アデサニヤ、ロブ・フォント

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ケルヴィン・ガステラム vs. クリス・カーティス

メインはアデサニヤがリベンジ達成。両者グラウンドに持ち込むことを考えているのかと予想していたが、その場面にならずに終わった。ペレイラが前回同様、ケージに詰めてラッシュした時は、アデサニヤが対策できていないと思ってしまったが、直後に用意してきたカウンターでKO。

今回の結果を踏まえて、今度はペレイラが対策した上での再戦というのも見てみたいが、次の試合ではない。さすがに3連戦はもう勘弁。特にペレイラは別のランカー相手に実力を試される必要がある。が、ペレイラはそもそもミドル級への減量がかなり厳しいらしく、ダナ・ホワイトはライトヘビー級に転向するだろうと予測しているとのこと。ミドル級は再びアデサニヤとウィテカーにタイトルコンテンダーが潰され続け、挑戦者不足の時代に。

アデサニヤがライトヘビー級に上げた際に対戦し、初黒星を喫したヤン・ブラホヴィッチが、アデサニヤの勝利後にミドル級に落としての再戦をアピールするリプライを送っていたが、どこまで本気か(そもそもミドルまで落とせるのか)不明。

セミで勝ったバーンズは次戦でのタイトル挑戦をアピールし、試合後の記者会見では、タイトル戦が組まれないならリリースしてほしいとコメントしている。ハムザト・チマエフに敗れているのでそのイメージはなかったが、チマエフがミドルに上げるなら、エドワーズともコビントンとも対戦していないバーンズは、確かに有力候補の一人ではある。

一方で、バーンズより上のランキング4位のベラル・ムハマドも、エドワーズ戦のノーコンテストを挟んで8連勝中。ムハマドもまた、タイトル挑戦できないなら、階級を上げてミドル級でハムザト・チマエフと戦いたいとのこと。個人的には連勝しているムハマドの方が候補にふさわしいと思うが。

18歳ロザスJrは1勝1敗の相手に初黒星。今回は特別扱いだったが、スタンドの打撃などはまだまだ発展途上なので、次からは前座クラスでやり直しか。同じように若くして抜擢されたセイジ・ノースカットは、結局トップに上がれないままUFCを去った。ロザスJrもタイトルまでたどり着くだけの潜在能力はありそうだが、順調に成長できるかは本人次第。

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