UFC on ESPN+88:セミファイナル・ジェニファー・マイア vs. ヴィヴィアニ・アロージョ

女子フライ級。マイア9位、アロージョ11位。

マイアはUFCデビューから5戦の時点で3勝2敗と微妙な戦績ながら、当時の上位ランカーに勝利したことでヴァレンチーナ・シェフチェンコのタイトルに挑戦した。しかし2Rにテイクダウンして上から固めた以外は、組んでも逆にテイクダウンされ、打撃でも劣勢で見せ場なく判定負け。タイトル戦以降はまた3勝2敗で、負けた相手は現3位のマノン・フィオロと5位のケイトリン・チューケイギアンのみだが、下位ランカー相手に勝ってもじわじわランキングを下げてきている。柔術ムエタイの黒帯だが、フィニッシュ勝利はブラジルローカル時代のものがほとんどで、UFCとその前のInvictaでの計10勝のうち、ガードからの腕十字で勝利した1試合以外は判定勝ち。35歳。

パンクラス女子ストロー級王者のヴィヴィアニ。女子フライ級では4勝4敗。4敗の相手はタイトル挑戦経験もあるジェシカ・アイ(引退)とケイトリン・チューケイギアン、現王者グラッソに、前回ストロー級から上げてきたアマンダ・ヒバス。パンクラスでは重いパンチで藤野や三浦彩佳の顔面を変形させて勝利してきたが、UFCでは階級を上げたこともあり、打撃よりむしろグラウンドで勝利している。女子フライ級ランカーではローレン・マーフィーに次ぐ2番目の年長ファイターとなる36歳。

じわじわ詰めるヴィヴィアニ。マイアは左右にステップしつつパンチを入れるが、ケージ際まで後退。詰めるヴィヴィアニだが手が出ていない。ローを一発。間合いが詰まりマイアが左右のパンチをヒット。詰めるヴィヴィアニにワンツーを放ったマイア。ヴィヴィアニが左フックを合わせる。ヴィヴィアニタックルへ。受け止めたマイアが逆にテイクダウン狙い。左を入れて離れたヴィヴィアニ。間合いが詰まり両者のワンツーが交錯。ヴィヴィアニのアッパーに右を返すマイア。ヴィヴィアニのパンチにマイアがタックル。切ったヴィヴィアニ。ケージ際で逆にヴィヴィアニがタックルへ。シングルレッグ。マイアこらえてブラウン肘。ホーン。

1R手数でややマイア。

2Rヴィヴィアニワンツーがヒット。またタックル。今度はしっかりクラッチしてテイクダウン成功。クルスフィックスからパウンド。マイア亀になり立ち上がるが、バックキープしたヴィヴィアニがグラウンドに持ち込もうとする。こらえるマイアからハーフバック。チョークを狙う。狙いながら両足フックしてバックマウントに。四の字バック。ヴィヴィアニバックから殴っていく。チョークはディフェンスしているマイアだが、バックコントロールされたまま残り1分。チョークだが顎の上。フェイスロック気味に絞めるが放した。残りわずかで体勢を変えてパンチを打ち込む。ホーン。

2Rヴィヴィアニ。1Rが微妙なだけに、マイアはフィニッシュを狙いたい。

3R。ヴィヴィアニのタックルを切るマイア。ワンツーをヒット。タックルのフェイントを見せたヴィヴィアニ。プレスしたヴィヴィアニ。またタックルへ。ケージに押し込みシングルレッグの体勢。肘で抵抗するマイア。離れたヴィヴィアニ。マイアパンチで出る。下がるヴィヴィアニを追いかけてパンチを入れるとタックルへ。テイクダウン。ケージに上半身を預けて立とうとするヴィヴィアニ。立ったがすぐに倒すマイア。ヴィヴィアニまた立った。スタンドバックからネルソンで反転させないマイア。残り1分。マイア引き込んでチョイバー狙い。が、腕を抜かれて下に。またガードに戻すマイアだが、腕十字はすぐに腕を引き抜いて防いだヴィヴィアニ。マイア今度はオモプラッタ。ヴィヴィアニ防いでパウンド。タイムアップ。

3Rもややヴィヴィアニか。

三者29-28でヴィヴィアニ勝利。

ヴィヴィアニが接戦を制して連敗ストップ。

ジャッジは三者とも1、2Rヴィヴィアニ、3Rマイア。

メディアのスコアは4分の3が29-28でヴィヴィアニを支持。

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