【写真】TitanFC再開第二弾のメインで、バンタム級のベルトに挑むサバテーロ(C)TITAN FC
26日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのインターコンチネンタルホテル&リゾート・ビスケーンベイで開催されるTitan FC61 「Sabatello vs Ramos」。メインは大会名にある通りダニー・サバテーロがレイモンド・ラモスを相手にタイタンFCバンタム級王座決定戦を戦う。
キャリア7勝1敗、唯一の敗北は昨年12月にアーウィン・リヴェラとタイタンFC暫定バンタム級王座決定戦で敗れたサバテーロ。その後、正規王者となったリヴェラが5月にUFC出場を果たし(ジガ・チカゼに判定負け)、返上したベルトに挑むこととなった。日本では全く無名といって過言でないサバテーロだが、修斗暫定世界バンタム級王者の岡田遼が2月から3月にかけてATTで出稽古を行った際、スパーリングで最も多く手を合わせていた選手だった。
「最初のガチスパーの時の相手が、ダニーでした」という岡田──そして「コイツ、何でこんなに強いんだっていうぐらいやられました。レスラーですが、打撃もできてバックコントロールが上手い。やることが分かってくると、五分ではやれるようになりました」とサバテーロの印象を語る。
イリノイ州シカゴ出身、インディアナ州にあるパデュー大レスリング部出身のサバテーロは岡田のいうようにカレッジ・レスリング時代から、スタンドで──いわゆる足をクロスせずにワンフック的にバックを制し、そのままロールしてクレイドルからフォールを狙うという動きを得意としていた。
フォークスタイル・レスリングでスクランブルを究めたようなサバテーロだが、MMAに転向してからはトップに拘る戦いに代わっている。柔術を融合させダブルレッグでトップ奪取、パスという流れがサバテーロのグラップリングだ。その寝技に関しては、岡田が「寝かせると立たせない」と指摘したように、しっかりと抑えて仕留めに掛る。
テイクダウン前の特徴は蹴り技が多く、遠い位置から蹴りを見せておいて、そのままレベルチェンジ、ダブルレッグという仕掛けは対戦相手に『届かない』と油断させるのに十分な距離から放たれる。
前述したようにリヴェラに喫した唯一の敗北は、サウスポーから左ミドルを効かされ、最後はボディフックを打ち抜かれたというもの。打撃のための打撃よりも、テイクダウンのために打撃の持ち主だけに、ラモスが持ち味でもあるガチャガチャしたパンチ、ヒザ蹴りを組まれる前に効かすことができるかが勝負の鍵を握ってくる。逆にいえば、それができないとラモスは、サバテーロの得意のパターンに持ち込まれる公算は決して低くない。
■ Titan FC61対戦カード
<Tian FCバンタム級王座決定戦/5分5R>
ダニー・サバテーロ(米国)
レイモンド・ラモス(米国)
<ライト級/5分3R>
ランドン・スチュワート(米国)
ジェラバート・カスティーヨ(米国)
<フライ級/5分3R>
ヴィクトー・ディアズ(ブラジル)
クリーブランド・マクレーン(米国)
<フライ級/5分3R>
クリスチャン・イナストリラ(米国)
フィリップ・ケーラー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
コリン・ラバーツ(米国)
アーヴィン・ジョーンズ(米国)