UFC on ESPN+93:第4試合・リー・ジョンヨン vs. ブレイク・ビルダー

フェザー級

昨年のRoad To UFCでイー・ジャーを破ってUFCとの契約を決めたジョンヨンが、364日ぶりの試合でUFCデビュー戦。膝の前十字靭帯断裂によりブランクがあり、昨年の契約組では最後の登場となるが、他の契約選手も1年間で1試合しか出来ていない。ROAD FCフェザー級王座を獲得後、2年9ヶ月のブランクが開いてのRoad To UFC出場となったが、一回戦・準決勝はいずれも中国人相手に1分かからずフィニッシュ。決勝のイー・ジャー戦ではテイクダウンに苦しみ、ジャッジ1人がイー・ジャーにフルマークをつける内容でのスプリット判定勝ち。2Rにはテイクダウンされた後にグラウンド状態のイー・ジャーの顔面に蹴りを入れてしまい、反則後の再開がなぜかスタンドだったことにも助けられた。Road To UFCまでは韓国人のみ、Road To UFCでは中国人としか戦っておらず、アメリカ人との対戦はこれが初めて。28歳。

ビルダーはUFC1勝1敗で、ジョンヨンにとっては他のRoad To UFC出身者と同じく、UFCデビュー戦では微妙の相手との対戦に。コンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約すると、昨年2月のオーストラリア大会でデビュー。地元オセアニアのUFC2勝3敗・シェイン・ヤング相手に距離を取ってパンチを入れる展開で判定勝ち。2戦目は6月のカナダ大会で、やはり地元のカイル・ネルソンと対戦し、2R以降手数で押されて判定負けでキャリア初黒星。今回の相手ジョンヨンも、ジョンヨンのホームに近い中国で対戦する予定だったが、中国大会中止により、今回はホームのアメリカで試合ができることになった。ボクシングがバックボーンで柔術茶帯。33歳。

フレームで上回るジョンヨンがプレスしていく。ケージ際をサークリングするビルダー。左ボディを入れたジョンヨン。ビルダータックル。ケージに押し込んだ。差し返そうとするジョンヨンだが押し込まれて差し返せない。しかしビルダーも押し込むのみで、展開ないまま時間が過ぎる。残り1分。ブラウン肘を入れるジョンヨン。残り40秒で入れ替えるとヒザ!一瞬効いたビルダーにパンチの連打をヒットさせる。しのいだビルダー。ホーン。

1Rジョンヨン。ビルダーの押し込みに苦しんでいたジョンヨンだが、最後に入れ替えてのヒザで逆襲に成功。

2R。スタンドで出てこないジョンヨン。逆に詰めるビルダー。ケージを背負ったジョンヨンにタックル。ケージに押し込むが、ジョンヨンテイクダウン狙いをこらえると入れ替える。逆にテイクダウン。ハーフからパウンド。押さえ込みながら殴る。パウンドラッシュ!連続で打たれたビルダーは亀になりなんとか凌ぐ。残り50秒で立ち上がったビルダーがケージに押し込むが、ジョンヨン肘を入れて引き剥がした。しかしラッシュで疲れたのか、出ずに休むジョンヨン。左ボディ。ホーン。

2Rジョンヨン。このラウンドももう少しでKOという場面を作った。

3R。ジャブを入れるジョンヨン。踏み込んでワンツー。ビルダータックルへ。しかしジョンヨンケージを背負ってディフェンス。逆に小手から投げて入れ替えるジョンヨン。ビルダーギロチンに抱えたが、引き込まずに抱えているだけ。ネルソンに抱え直したがテイクダウンを取られた。ハーフ。ジョンヨン押さえ込みながら肘。余裕を持っているジョンヨン。ハーフで固めつつ、肩固めを狙う素振りを見せる。残り15秒からパウンド。鉄槌。タイムアップ。

三者フルマークでジョンヨン勝利。

完勝ではあるが、押し込まれる時間が長かったのは反省材料だし、追い込む場面が何度か合っただけに、フィニッシュしてほしかったところ。

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