UFC on ESPN61:第6試合・ヤナ・サントス vs. チェルシー・チャンドラー

女子バンタム級だったが、チャンドラーが5ポンドのオーバー。階級上のフェザーのリミットの方が近いという大幅オーバーだが、試合消滅が多く10試合しか組まれていない中で、なんとか実現させようというUFC側の考えがあったのか、試合は行われることに。

サントス12位、チャンドラー14位。

ロシアのサントスは、2018年にクリス・サイボーグとの女子フェザー級タイトルマッチでUFCデビュー。2021年に元UFCライトヘビー級タイトルチャレンジャーのチアゴ・サントスと結婚。翌年第一子を出産しているが、復帰後はホリー・ホルムとカロル・ロサに連敗しており、現在3連敗中。UFC10戦目となるが、うち2試合はフェザー級で、バンタムでは3度目の体重オーバーの相手との試合。バックボーンはテコンドー、ムエタイ。34歳。

チャンドラーはUFC2勝1敗だが、初戦が140ポンド契約、2戦目がフェザー級で、前回はバンタム級で1ポンドオーバー。今回も大幅オーバーと、キャリア9戦目でバンタムに落とせたのは1度だけ。ランカーとはいえ、実質女子最重量級になったバンタムまで落とせないのであれば、勝ってもUFCと再契約できるかは微妙かもしれない。ムエタイ柔術がバックボーンで、ノルマ・デュモンにはテイクダウンされるとガードからの仕掛けを防がれて判定負け。前戦はジョジアニ・ヌネスに2Rまでテイクダウンからのパウンドで攻め、3Rはテイクダウンを切られる展開で落としたものの、逃げ切り判定勝ちした。33歳。

明らかに体格で一回り大きいチャンドラー。体の厚みが違う。距離を取りミドルを入れるサントス。飛び込んでカーフキック。チャンドラーは左右のパンチで詰めて組み付いたが、サントス押し返して離れる。パンチからローにつなげるサントス。前蹴りを顔面にヒット。下がったチャンドラーにパンチを入れた。ミドル。またミドル。残り1分。首相撲からヒザ。チャンドラーケージに押し込み両脇を差した。ヒザを入れて離れるサントス。バックスピンキック。パンチがヒットしぐらついたチャンドラー。右ハイ。ホーン。

1Rサントス。

2R。右がヒットしチャンドラーダウン。しかしグラウンドには付き合わず足を蹴るサントス。ブレイク。右ミドル。ワンツーから前蹴り。パンチからロー。インローからパンチをヒット。足も効いてきているチャンドラー。チャンドラーパンチからケージに押し込むが、入れ替えて離れたサントス。また組んでケージ押し込み。すぐに入れ替えるサントス。ヒジを入れて離れた。右ハイ。ロー。詰めるチャンドラーだが、四つでもケージに押し込ませないサントス。ヒジを入れて離れる。ホーン。

2Rサントス。

3R。チャンドラーが左右のパンチで出て組み付きケージに押し込む。ダブルアンダーフックからテイクダウン狙い。が、倒せず。サントス離れた。このラウンドは逃げ切り狙いなのか、下がり気味のサントス。チャンドラーが詰めて組み付くが、入れ替えるとヒジを入れ離れるサントス。ステップで距離を取るサントス。チャンドラーまた組んでケージに押し込むが、ここまでこの体勢から攻められていない。また打撃を入れ離れるサントス。すぐ組み付いて押し込んでヒジを入れるチャンドラー。しかしそこからフィニッシュを狙う攻めがない。最後にまたケージに押し込んだチャンドラーだが左右のボディのラッシュ。引き剥がすサントス。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でサントス勝利。

サントスは3年半ぶり、母となってから初の勝利。組まれてケージに押し込まれても、すぐに入れ替えて離れていた。

ケージに押し込んでもそこから攻め手がなかったチャンドラー。一度もバンタム級に落とせていない選手がバンタム級ランカーというのもおかしいし、もうリリースでいいだろう。

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