PFL2024#9:第6試合・シャミル・ムサエフ vs. ムラッド・ラマザノフ

ウェルター級トーナメント準決勝。ともにロシア出身で、今年のPFLに無敗のまま初参戦を果たした新規参戦選手。

ムサエフはM-1チャレンジやKSWでキャリアを積んできて、PFLが初のメジャー参戦。初戦でいきなり元Bellator暫定王者のローガン・ストーリーと対戦し、2RKO勝ちで大きなインパクトを残すと、2戦目でラマザノフとの潰し合いが組まれ、2RKO勝ちで勝利。無敗対決を制したが、結果ムサエフが1位、ラマザノフが4位となり、自動的にトーナメント準決勝がダイレクトリマッチになった。ダゲスタン出身で、バックボーンは散打で、ロシア選手権ではRIZINに参戦したアリ・アブドゥルカリコフ、UFCに参戦中のムスリム・サリオフとともに優勝している。30歳。

ラマザノフもダゲスタン出身で、バックボーンはグレコローマンレスリング、コンバットサンボ。2020年にONEに初参戦すると、手塚裕之をテイクダウンからドミネイトして何もさせずに完勝するなど3連勝。4戦目はKSWウェルター・ミドル級王者のロベルト・ソルディッチとの対戦だったが、ラマザノフの膝がローブローになりノーコンテスト。昨年は試合が組まれず、契約切れとともにPFL参戦。初戦は体重オーバーの元UFCラウレアノ・スタロポリからテイクダウン→パウンド→チョークで圧勝したが、ラマザノフに敗れてMMA初黒星を喫した。28歳。

詰めていくラマザノフ。下がるムサエフだがケージに詰まった。サークリング。追っていくラマザノフ。ラマザノフタックルへ。ケージでこらえるムサエフ。ケージ中央に持ってきたラマザノフだが、ムサエフ片足で耐える。またケージ際へ。諦めて離れたラマザノフ。またタックルに入るラマザノフだが、ムサエフ切った。離れ際にパンチを入れる。またタックル。膝付きで懐に入りテイクダウン。ムサエフ押さえ込ませず背中を向けて立つ。ラマザノフスタンドバックからテイクダウン狙い。こらえているムサエフ。正対した。膝を入れて離れ際に左を入れる。またタックルに入るラマザノフ。膝を入れ離れるムサエフ。バックスピンキック。しかし空振り。ラマザノフタックルへ。が、切ったムサエフ。出てくるラマザノフに左右のパンチを入れる。ホーン。

1Rムサエフ。

2R。バックスピンキックを放ったところで組み付いたラマザノフだが、ムサエフ向き直りケージでこらえる。正対したムサエフが逆にボディロックからテイクダウン。マウント。背中を向けたラマザノフ。足をフックせずバックから殴るムサエフ。ラマザノフ消耗。向き直ったラマザノフだがムサエフはその瞬間に大内テイクダウン。背中を向けて立ったラマザノフ。向き直る瞬間に右を打ち込みながら足をかけてテイクダウン。バックから殴るムサエフ。背中を付けたラマザノフ。ムサエフがクルスフィックスを狙うが、ラマザノフすぐに立ち上がり離れる。ラマザノフ失速。シングルレッグもスピードがない。こらえてパンチを入れるムサエフ。ホーン。

2Rムサエフ。

3R。ラマザノフタックル。切られる。ムサエフがパンチのフェイントを見せると反応してガードを固める。ラマザノフのパンチはステップでかわす。左アッパーから右ストレートを入れるムサエフ。ジャブ。ラマザノフのタックルを切る。流し気味のムサエフ。下がりながらパンチを入れる。四つに組むとムロドフがケージに押し込む。放して左右のパンチを入れる。四つからテイクダウンを狙うがこらえたラマザノフ。出ていくラマザノフだがムサエフがパンチを入れてケージに押し込みタイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0でムサエフが決勝進出。判定だったが、前回以上に差があった。

タイトルとURLをコピーしました