<フライ級/5分3R>
アスカル・アスカロフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
注目のブラジルロシア、フライ級対戦。右のパンチに飛び込んだパントージャは、クリンチに即ジャンピングガ―ドからギロチンへ。頭を抜かれると、引き込んでハイガードから三角を狙う。スラムされてもクラッチを解かず、腰を切ったパントージャが腕十字を狙う。腕を抜いたアスカロフは足関節も防いでシングルからトップを奪う。バックに回ったアスカロフに対し、パントージャは胸を合わすことができずヒザを後方から顔面に受ける。
前転からガードを取ったパントージャは蹴り上げから立ち上がるが、アスカロフはケージに押し込み、シングルへ。下になったパントージャは、股間の下に体を入れてバックを奪取する。四の字ロックから絞めを狙うパントージャがパンチを入れ、そのままラウンド終了を迎え初回を取った。
2R、アスカロフは前蹴りから組んでボディロック、離れたパントージャも前蹴りを狙う。アスカロフは鋭い左ローを2発入れ、パントージャの右ミドルをキャッチしてテイクダウンへ。足を抜いたパントージャのボディにパンチをまとめたアスカロフは、ローに右を合わせる。打撃戦のなかでテイクダウンを決めたアスカロフは三角狙いを担いで抜け、足を捌こうとする。スクランブルから立ち上がったアスカロフは、シングルでリフトされ倒される。試合はスタンドに戻ると、アスカロフがシングルからバックへ。
胸を合わせたパントージャは、相四つのクリンチから離れるとスタミナが切れ始めたか。動きが落ちたパントージャに対し、パンチを入れてテイクダウンを決めたアスカロフはバックから落とされそうになりRNCクラッチへ。頭を抜いたパントージャが逆にバックに回るも、ここも前方に落とされ時間を迎えた。
最終回、ワンツーのパントージャだが軸が乱れており、疲れは隠せない。アスカロフが左ストレートを当て、右ロー。ここに右をパントージャが合わせるとバランスを崩したアスカロフがガードを取る。パントージャは寝技で攻めることができず、蹴り上げから立ち上がったアスカロフが左と右、ストレート系のパンチを2発、3発とヒットさせる。右クロスを入れたアスカロフは構えを変えて間合いをはかりつつパンチで試合をリードする。
残り90秒、右を見せ左の蹴りを繰り出したパントージャに右を返したアスカロフは攻め時にも慎重過ぎるか。手が出ない両者、右ミドルでバランスを崩したパントージャとの距離を詰めたアスカロフがショートのパンチを纏める。最後の10秒で左ストレート、右フックを当てたのはアスカロフだが、ラウンドのトータルでアクションが多いのはパントージャだった。
結果、満足気に笑顔を見せるアスカロフにジャッジ3者が29-28をつけた。