<Bellator世界ミドル級王座決定戦/5分5R>
ゲガール・ムサシ(オランダ)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
計量まで済ませていたヴィータ・アルテガとニック・ニューウェルにコロナ陽性反応が出てしまったが、無事メインに辿り着いたBellator250。
体格的に全く見劣りしないリマに、ムサシが左ローを蹴る。右ローを蹴り、左フックを見せたリマに組みついたムサシが、パンチを入れてバックに回る。ヒザを太腿に入れるムサシは、背中に乗りワンフック。直ぐに着地したが、前方にリマを崩して肩ヒザをつかせる。
足を一本入れて、背中から左のパンチを続けるムサシに対し、リマは右手首を掴み立ち上がる。再びホールディングダウンに成功したムサシは、ガードを取ったリマにパンチを振り落とす。やや乗りすぎながら、強いポスチャーから殴り、エルボーを落とすムサシ。そのエルボーの勢いが増し、リマが頭を抱える仕草を見せる。最後は上体をあげてパンチを落としたムサシが、ビッグラウンドに近い初回とした。
2R、左ジャブを入れたムサシに対し、ケージを背負ったリマが右カーフを蹴る。ムサシのローをチェックしたリマはジャブをガードし、右ストレートに右ローを合わせる。さらに右を当てて移動したリマが、左フック&右ローを決める。リマはケージの前を離れないように戦い、左に回る。そして左フックと右ローのコンビネーションを繰り出し、ムサシの右足を削っていく。
残り90秒でダブルレッグに出たムサシは腰を落とされても、持ち上げるように力を入れる。リマは体を入れ替え、ケージに押し込み返す。再びポジションを変えたムサシが離れ、右前蹴り。そのリマの右オーバーハンドにムサシは右ローを蹴った。
3R、ここもケージを背負って右ローをリマが見せる。ムサシは若干前に出てくると左フックを当て、ケージ際に移動したリマにハイキックを狙う。リマは右ローを蹴って左に回り、左ミドルを繰り出す。と、前に出て左フック&右ローを決めたリマがケージの前に戻る。ムサシはガードの上から殴るが、やや手詰まり感が伝わってくる。リマはワンツーに左を合わせ、呼び込むファイトに徹している。リマのローが届く距離で歩を進めるムサシは、この回は組むことなくラウンド終了を迎えた。
4R、リマが右ミドル、続いて右ローを蹴る。ムサシは早々に組みつき、ワキを潜ってバックに。足の甲を踏みつけ、リフトして前方にテイクダウン。足をフックしようとしたところでリマが胸を合わせる。細かいヒザの蹴り合いから離れると、ケージ中央でリマが右ローを決める。ムサシはジャブを返し、スイッチを織り交ぜる。ロー、ジャブを互いに見せ、リマが右ロー。ムサシは左ジャブを伸ばす。リマは下がりながらのフック、前に出て右ローと手数は多くないが、ムサシの攻撃を遮断した。
最終回、リマが右ミドルハイ、ムサシが左ハイを繰り出す。リマはジャブから右ロー、ついにムサシの体が流れる。ジャブから右とリマは前に出るようになり、パンチからローという攻撃にムサシが前に出ることができない。しかし、残り90秒でムサシがダブルレッグをケージ中央で決める。
一気にサイドを取ったムサシは抑えて鉄槌、リマはスクランブルよりも下で守ることを選択したようだ。リマのハイガードに上四方に回ったムサシだが、これ以上に攻撃はできずタイムアップに。
初回は圧倒的にムサシ、2Rはジャッジの判断次第、3Rと4Rは微差でリマか。最終回はテイクダウンでムサシという見方もできる。いずれにせよ、リマは勝負を終わらせるような一撃は25分間を通じてなかった。結果、ムサシが3-0で再びチャンピオンベルトをその腰に巻き、リマは両手を広げ笑顔を見せた。
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