【DEEP JEWELS】前澤智×青野ひかる プレイバック

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青野前澤
先週末のDEEP JEWELS 30で行われた前澤智(リバーサルジム立川ALPHA)×青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)のアトム級タイトルマッチ。今回の防衛戦を最後に引退する事を表明した王者前澤に対して千載一遇のチャンスを得た青野が挑戦しました。

試合は1Rは青野が圧倒。バックボーンのレスリングを活かした多彩なテイクダウンと絶妙のポジショニングで前澤を子供扱い。一気にRIZINまで突き抜けるかというほどの強烈なインパクトを残しました。しかし2Rに入ってから徐々に失速。中盤には前澤がバックに回ってチョークを仕掛けるなど形勢逆転。3Rには青野がテイクダウンするも前澤は下からギロチンチョーク一閃。青野がタップして前澤が大逆転で一本勝ちを果たしました。
前澤 (3)
引退試合で王座防衛。王座を死守して引退。なんとまあカッコイイ事。私の記憶の限りではダン・ホーンバックルを相手にDEEPウェルター級王座を防衛して引退した長南亮以来でしょうか。あまり報じられていませんが、もっと評価されるべき偉業だと思っています。あの勝ちっぷりを見る限り、引退するのは早過ぎると思うのは私だけではないはず。でもこの引き際の潔さが清々しくていいじゃありませんか。万感の思いを込めて最大級の拍手を送りたいと思います。
青野1107
一方で逆転負けを喫した青野の無念さはいかばかりか。1Rをあそこまで圧倒して、3Rでもテイクダウンを奪っただけに漬け込んだとしても勝ち切りたかった事でしょう。勝ち切れなさは気になりますが、このまま埋もれてしまうのもったいない。だって1Rの動きがフルラウンドで出来たらもはや無双ですよ。でも悲観する必要は一切なし。その他の女子格闘家の戦績を見ても、前澤も富松も黒部や藤野だって決して順風満帆な道のりではなかったですもん。むしろ負けがあってこそ強くなって、その末に王座に辿り着いたのは紛れもない事実。厳しい敗戦を受けての青野の進化に期待が膨らみます。
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