【Shooto】佐藤将光が王座返上。新バンタム級世界チャンプ岡田遼「ONEはない。初防衛は大塚選手と!!」

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【写真】この2つのベルトではなく、今、岡田が手にするのはシルバーのベルトだ (C)MMAPLANET

2日(水)、サステインより11月30日付で佐藤将光が修斗世界バンタム級王座を返上した旨が、1日(火)に日本修斗協会より発表になったというリリースがあった。同時に暫定王座を保持していた岡田遼が、第11代修斗世界バンタム級王座に就くことも明らかとなっている。

佐藤は2017年10月に石橋佳大を下しベルトを獲得、2度の防衛に成功し現在はONEチャンピオンシップと契約しており、世界バンタム級で2位にランクされている。戦わずして王者となった岡田は今年の5月に倉本一真と暫定王座を賭けて戦い、その座にあった。


同リリースに併記されていた佐藤のコメントは以下の通りだ。

佐藤将光
「この度、私、佐藤将光は修斗世界バンタム級の王座を返上させて頂くことになりました。修斗関係者の方々にはパンクラスから来た自分に多くのチャンス与えて頂き、そしてファンの皆様にはたくさんの応援をして頂き、修斗のチャンピオンにまでひきあげてもらい感謝でいっぱいです。
 ONE Championshipへの参戦が決まってからはなかなか修斗で試合をするタイミングが作れず、心苦しくもありました。王座を返上することで修斗のバンタム級が更に盛り上がっていくこと願っています。これからは第10代修斗バンタム級世界王者として精進していきますので変わらず佐藤将光を応援して頂ければうれしく思います」

先の後楽園ホール大会で環太平洋バンタム級チャンピオン安藤達也からTKO勝ちした大塚隆史という日本トップのニューカマーを迎えた修斗バンタム級戦線、修斗の記した暫定王座と正規王座の規定が守られていないことに対し、ABEMAのプロ修斗LIVE中継中に解説を務めていたときに苦言を呈していた岡田は今回の正規王座就任に関して、MMAPLANETの取材時に、このように話してくれた。

──佐藤将光選手がベルトを返上して、晴れて──正規王者となりました。率直な今の気分を教えてください。

「格闘技を続けるモチベーションは修斗の世界チャンピオンだったので、世界王座に就けたことは素直に嬉しいです。もちろん、試合をして勝って正規王者になりたかったという気持ちはありますけど、これも自分が人生を捧げてきた修斗の規約に則してのことなので、そこは堂々とチャンピオンだと言いたいです。まぁ……でも本当は佐藤選手と戦って戴冠したかったという気持ちですけど……」

──前回の後楽園ホール大会の解説中に、制度として定められた王座統一戦が行われていないという発言もありました。あの言葉が影響したと考えていますか。

「多分、僕が言わなければそのまま何もなかったんじゃないでしょうか(笑)。僕は5月の時点で、正規王者に挑戦する資格を有していたと思っているのですが、暫定王座決定戦に出場しました。そこで180日以内に統一戦を行うという話だったので。それがないのであればないで、規則に則してちゃんとやってほしいということはありました」

──フライ級戦線の扇久保選手と福田龍彌選手にも当てはまることですし、波紋を広げる発言です。

「そのまま当てはまりますからね。このままだと悪法も法なりです」

──また、らしい発言です(笑)。

「アハハハ。でも、戦ってベルトを取りたいというのは皆に共通していることだと思うんです。暫定王座を増やしていくと、僕のように不本意さを持って戴冠する王者が増えてくると思うので、この制度はどうにかしてほしいなというのはあります」

──ぶっちゃけの話、環太平洋王座はハワイ、グアム、豪州で修斗公式戦が行われていたので設けられたタイトルでした。でも、今は日本国内で環太平洋王座に就くと、世界への挑戦権というポジションであり、全否定はできないのですが、タイトルとは興行のためですし。

「そう取られてもしょうがないですね」

──20年も前から競技として、そこを究めていくことを美徳して修斗の世界観は存在していました。だから競技として正しくないことには厳しかった。ならば、世界王者はONEと契約すると発表したことにも通じますが、今回の件も状況説明は欲しいな、と。あの時代から修斗を見てきて、修斗の良さがMMAを成長させたと思っている自分などは、正直なところ感じます。

「あぁ……。ONEに専念するために正規王者がベルトを返上して、暫定王者が正規王者になってONEと契約かっていうのは、さすがにONEもそんな風にできないですし。だから、この現状は一度、歯止めをかける必要があるかとは選手としても思います」

──おぁ、怖いことを平気で言いますね(笑)。

「いや、完全に乗せられてしまいましたよ……(苦笑)」

──アハハハ。では、気になる今後ですか。ONEへという修斗王者の特権もありますが、その一方で岡田選手はUFC行きを訴えていますし、RIZIN行きも大きな可能性の一つとしてあるかと思います。修斗世界チャンピオンとして今後の進路はどのように考えておられるのでしょうか。

「一つあるのは、ONEはないかなと……思っています。やはり僕としては、UFCに行きたい。挑戦できるなら、すぐにでも米国に行きたいです。実際問題、現状は難しいですし、コロナがあることで余計に混沌としています。でも、UFCに近づくための戦いはしていくつもりです。それに正規王者になったのですから、そこに王者の義務として王座防衛戦があります。それは必ずやります」

──大塚選手からの対戦要求を実況席から承諾しているような言葉もありました。その点についてどのように考えているのか、お聞かせください。

「やってやろうという気持ちです。修斗で大塚選手と戦えることは、僕としてもワクワクします。それなりにバンタム級の選手とは一通り当たってしまっていたので、モチベーションがあがる相手が来てくれたなって感じです。全然、やってやりますよ」

──修斗初戦、どのように感じましたか。

「大塚✖安藤達也に関しては、安藤君の仕上がり具合が気になってしまいました。言葉は悪いけど、情けねぇなぁって。僕とはドローだった選手だけに……」

──では、これまでを踏まえて大塚選手の実力はどのように認識していますか。

「トータルで強いです。特にケージレスリングが上手なので、どれぐらいの技量なのか。単純に手合わせをしてみたいです。初防衛戦の相手? やります。やります。俺としては初防衛戦で大塚選手とやるつもりでいます」

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