UFC on ESPN19:メインイベント・ジャック・ハーマンソン vs. マーヴィン・ヴェットーリ

ミドル級5分5R。ハーマンソン4位、ヴェットーリ12位。

テイクダウンからのパウンドやギロチンでのフィニッシュが多いハーマンソン。UFC8勝3敗で、初期にシーザー・フェレイラやチアゴ・サントスに負けていた頃は単なる中堅ファイターのイメージだったが、直近6戦では5勝1敗。特に、当時タイトル戦線にいたホナウド・ジャカレイに対し、終始打撃の手数で上回って判定勝ち。さらにケルヴィン・ガステラムには、潜ってからの足関(外ヒール)というテクニカルなグラウンド技術も見せた。スウェーデン人だが、現在はユラエフ・エイネモやヨアキム・ハンセンを育てたノルウェーのフロントライン・アカデミーに所属している。

ヴェットーリもまた、UFCデビュー当初は5戦して2勝2敗1分けと、中堅のイメージがあったものの、そこから3連勝。いつの間にかランキング入りを果たしているが、ランカー相手の勝利はなく、アンデウソンらランカーが消えたことによってのランキング入り。イタリア人のヴェットーリはイタリア国内でトレーニングしていたが、MMA専門のジムが当時はなかったため、ロンドンのシュートファイターズを拠点に活動。その後、アメリカのキングスMMAに移籍し、今に至る。もともとキックから格闘技を始めたが、フィニッシュ勝利のほとんどが一本勝ちというグラップラー

ヴェットーリがパンチで出ていく。下がりながらサークリングし距離を取るハーマンソン。左を打ち込むヴェットーリ。連打。ブロッキングで防いだハーマンソン。出てくるヴェットーリに右フックを入れる。どんどん出るヴェットーリ。ワンツーが顔面に入ってハーマンソンダウン!ヴェットーリすかさずパウンドラッシュ。ハーマンソンがディフェンスすると首を抱えてギロチン。しかし自ら放した。ガードを取ろうとするハーマンソンに鉄槌連打→ギロチン。下になって外すハーマンソン。ホールディングして凌ごうとするハーマンソン。残りわずかで足を引いて立つとパンチで出たがホーン。

1Rヴェットーリ。終盤の動きを見る限り、ハーマンソンのダメージは抜けているようだが。

2R。一転して出ていくハーマンソン。大振りの右は空振り。ハーマンソンタックルへ。シングルレッグ。足をクラッチしたが、ヴェットーリこらえるとスイッチで上を取る。ハーマンソンオモプラッタ。外して上をキープするヴェットーリ。ガードに戻したハーマンソン。ヴェットーリパスを狙うが立ってスクートに。足を蹴る。ハーマンソンも立ってスタンドに。また出ていくハーマンソン。右ボディ。残り30秒でタックル。シングルレッグ。放してケージに押し込む。離れ際にバック肘。ヴェットーリがパンチで出る。ホーン。

2Rは僅差。

3R。ヴェットーリが出るが、ハーマンソンも打ち返し下がらない。打撃戦からハーマンソンがまたシングルレッグ。片足でこらえたヴェットーリ。離れる。ハーマンソンまたシングルレッグ。倒せず放した。ヴェットーリやや消耗しているか。ハーマンソンのワンツーがヒット。手数を出すハーマンソン。ホーン。

3Rは打撃のヒットでハーマンソン。

4R。ハーマンソンが手数を出すが、ヴェットーリも打ち返し、激しい打ち合いに。一進一退の打撃戦。2Rより手数を増やしているヴェットーリだが、ハーマンソンが下がらず徐々に圧をかけていく。ハーマンソンのアッパーから右がヒットしヴェットーリ後退。しかし立て直すとパンチ連打を打ち込み出ていく。ホーン。

4Rはヴェットーリか。ハーマンソンはフィニッシュを狙いに行った方がいい状況。

5R。激しい打撃戦。打ち勝っているのはヴェットーリ。ハーマンソンも打ち返す。アッパー連打でヴェットーリを下がらせた。ヴェットーリのパンチをブロックし、またアッパーを入れるハーマンソン。5Rだが両者手数が落ちない。むしろ増えている。ハーマンソンの右がスウェーされ空振りが多くなる。前に出てケージを背負わせたハーマンソンだが、ヴェットーリはまたパンチで出ていく。残り1分を切ったところで組み付いたヴェットーリがケージに押し込み。ハーマンソン前転して足関。一発逆転を狙ったのだと思うが冷静に対処されて離れた。タイムアップ。

49-46×2、49-45の3-0でヴェットーリがトップランカーを下す。

コロナ前までは1中堅ファイターに過ぎなかったヴェットーリだが、これで一気にタイトル挑戦圏内へ。

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