UFC256:第1試合・チェイス・フーパー vs. ピーター・バレット

フェザー級

UFC最年少ファイターのフーパー。フェザー級で身長185cm・リーチ192cmとアドバンテージがあるが、体はまだ出来上がっておらず細身。若さあふれるアグレッシブな攻めでUFCデビュー戦は1RKO勝ちしたが、今年6月の2戦目はベテランのアレックス・カサレスにスタンドでバックを奪う展開は何度もあったがそこから攻められず、グラウンドに持ち込むために引き込むも、パウンドをもらって力の差を見せられ完敗。まだ若いので伸びしろはあるが、現時点ではUFC中堅レベルに歯が立たない状態。

バレットは昨年のコンテンダーシリーズで勝って今年8月にUFCデビュー。フーパーとは対照的に、33歳の遅いUFCデビューで、UFC2勝0敗のユーセフ・ザラルに全局面で劣勢な展開でフルマークの判定負け。今回、試合前のインタビューでは「UFCフーパーを勝たせたくてマッチメイクしたと思うが、カサレス戦を見たら負ける要素がなかった。1RでKOする」と語っている。もっとも、バレットはザラル戦の前にも「1Rでフィニッシュしてファイトボーナスがもらえるだろう」と言っていたが。

スタンドで距離を取るフーパーにローを入れていくバレット。パンチを打ち込む。蹴りで距離を取るフーパー。サイドキック。ロー、パンチでプレスするバレット。フーパーが出ると間合いを外す。ケージを背負ったフーパーにパンチを打ち込むバレット。下がってサークリングするフーパー。飛び込んだところにフーパーシングルレッグ。そのままケージに押し込みテイクダウンを狙うが、ケージでこらえてパンチを入れるバレット。フーパー引き込んで足関。外ヒール。バレット回転してディフェンス。ホーン。

1Rバレット。フーパーはスタンドではまだ厳しい。

2Rもパンチ・カーフキックで出るバレット。フーパーは下がりながら蹴り。飛び込んで左を打ち込んだフーパー。ヒットしたが浅いか。バレットがどんどん打撃で出ていく。フーパータックル。受け止められると引き込んで腕十字を狙うが、距離を取られスタンドに。またタックル。切られた。フーパー飛び込んで今成ロール。足を掴んでいく。が、尻を蹴って足を抜いて脱出したバレット。またスタンドの打撃戦に。フーパー出ていけない。バレットの右がヒット。ホーン。

2Rバレット。フーパーは一か八かで一本勝ちを狙うしか無いが、それも読まれているのが厳しい。

3R。バレットのパンチをもらったフーパー。タックルに行こうといたがカウンターをもらう。また今成ロール。バレットの右足に絡んだが、膝が抜けている。ディフェンスしているバレットを下から殴っていく。足のフックが深くなる。外ヒール。タップアウト!!

フーパー、これしかないという足関での逆転勝利。警戒されていたに関わらず極めてみせた。が、打撃とテイクダウンを強化しないと今のままでは苦戦が続くだろう。

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