【写真】個人的に田丸は天才ではなく工夫と努力の人だと思っている。今回も試合結果の印象ほど楽でなかった内容で、上を取られた時にこのリバーサルを決めたのは本当に日頃の練習の成果ではないだろうか。勝負を決めたマルセロチンがあったのも、このリバーサルがあったからだ (C)MMAPLANET
20日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで、本年度最後のプロ修斗興行=Shooto2020#08が行われた。ここではセミファイナル、田丸匠ダイキ・ライトイヤーの一戦をお届けしたい。
8月に環太平洋王座決定戦で安藤達也にKO負けを喫した田丸匠が、3度目のキャリアの仕切り直しへ。その第一歩としてダイキ・ライトイヤーと相対した。
<フェザー級/5分3R>
田丸匠(日本)
Def.2R3分38秒by マルセロチン
ダイキ・ライトイヤー(日本)
左の蹴りを多用する田丸に対し、ダイキ・ライトイヤーも前蹴りを見せる。蹴りの距離と思いきや左ジャブを伸ばすダイキ・ライトイヤーは田丸の前足の上下を使い分ける蹴りを見つつ、前に出る。
と、田丸は後ろ回し蹴りを狙い、かわしたダイキ・ライトイヤーが左ハイを狙う。田丸が蹴りのフェイクから飛び込んで組みにいくが、直ぐに体を入れかえたダイキ・ライトイヤーが上腕を顔の押し付け押し込んでいく。
田丸もすぐに左に回りヒザを見せて離れると、右ボディから右の蹴り、さらに左ミドルを狙う。捌いて右を見せつつ左の蹴りをダイキ・ライトイヤーが放ち、田丸は急ぎ間合を外す。
ライトコンタクトの騙し合いのなか、田丸が低い姿勢で入りシングルレッグへ。バックに回ろうとしたダイキ・ライトイヤーをスラムのようにテイクダウンする。ダイキ・ライトイヤーがハイガードから三角絞めに入ると、田丸は持ち上げてスラムし、腕を抜いて担ぎパス。
頭を押して立ち上がったダイキ・ライトイヤーだが、田丸はヒザをついた状態でアンクルピックでもう一度倒すと足を束ねた状態でギロチンに入る。
背中をマットにつけて防御したダイキ・ライトイヤーに対し、田丸はハーフからマウントへ移行する。
殴られて下を向いたダイキ・ライトイヤーにRNCを仕掛けた田丸は、ロールして仰向けになり──残り時間が少ないことから全力で絞めあげる。
背中が反れ、かなりタイトにチョークが入るがダイキ・ライトイヤーはタイムにラウンド終了まで耐えきった。
2R、田丸は右の蹴りをブロックしたダイキ・ライトイヤーが、続いて右の狙われたところでスピニングバックフィストを放ったのか、背中を向ける。田丸は距離を潰していたが、打ちどころが悪かったのか、なぜか後退する。
田丸は直後にダブルレッグを決めるも、下からのエルボーに受け動きが止まっている。あるいは初回の絞めでスタミナをロスしたのか、とにかく動きが落ちた田丸がダイキ・ライトイヤーをケージに押し込み、右足を両足で束ねる。
足を抜いてバックに回ろうとしたダイキ・ライトイヤーが、右腕を腰に回した田丸が前方に落として上を取り切る。立ち上がったダイキ・ライトイヤーは左腕を差して逆に田丸をケージに押し込む。そのままクラッチして、払い腰で田丸を投げ切る。
サイドで抑えられた田丸は、足を絡ませて足関節を狙いつつ、ボディロックに捕えてダイキ・ライトイヤーの左側に頭をぬき、起き上ってリバーサル。ケージを背にダイキ・ライトイヤーが立ち上がろうとすると、先に体を起こした田丸ががぶり頭を固める。
さらに上体を起こして左腕をダイキ・ライトイヤーの首の下に入れ、ハーフからクローズドに組みつつマルセロチンを完成させる。前転ができないダイキ・ライトイヤーは観念してタップした。
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