【Special】サラバ、カンチョル!! 朴光哲引退インタビュー─02─「人生を変える出会いがマレーシアで」

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【写真】デビューの地、北沢タウンホールのロビーで。会場内は何かの会議が行われており、完全に不審者を見るような目で見られるなかでの撮影だった (C)MMAPLANET

19年間のMMAファイターに人生にピリオドを打った朴光哲が、朴光学がキャリアを振り返るインタビューが、12月23日(水)発売のFight&Life#82に掲載されている。

MMAPLANETでは、誌面で掲載しきれなかった横浜文化体育館の乱闘劇について語ってもらったが、最後に人生を変えるといっても過言でない東南アジアでの出会いについて、彼が何よりも熱く語った言葉をお伝えしたい。

<朴光哲、引退インタビュー:横浜文体大乱闘事件についてはコチラから>


──朴光哲のMMAキャリアのハイライトとして、ONE参戦と世界ライト級王座奪取がありました。

「もう悔いはねぇやって。あれだけやり切ったことはなかったです。試合中は本当に地獄でしたけど。でも、そこでバブルがありました。当時はONEも取っ払いでピン札の100ドル紙幣でファイトマネーを控室に戻る前に別室で受け取るんです。勝ったら倍だから、もう東南アジアだと豪遊レベルですよ」

──そしてドリアンに出会った……のですが、誌面が足らなくなるのは目に見ているので、きっと記事には反映できないと思いますが(笑)。

「いや、もうソコを話し始めると終電を逃しますよ(笑)。ホントに人生を変える出会いが──マレーシアでありましたね、ドリアン……。

ONEは試合が決まると、現地に行くのが楽しみで、楽しみでしょうがなくて(笑)」

──試合前はハングリーになる選手に交じって、ドリアンをいくらでも食べることができているからカンチョルは満たされてしまっていて。それが終盤の連敗の原因ですよ。

「また、それ言う……。本気でソレ、試合後に言っていましたよね(笑)。それでも半分勝っていますから、勝った試合は全部KOで。

いや、でも日本が真冬でも向うに行くと南国で、ホテル住まいだし。しまいにはドリアンまである。やっぱしシンガポールとか少し高くて、ジャカルタとかタイとか、ナンボでも食べることができましたからね。マカオだって、良いのが売っていましたよ。

しかもONEはミールマネーをくれるじゃないですか。それは米国や日本基準の額が支給されるので、東南アジアだったら大金なんですよ。全部ドリアンに使っていましたよ(笑)」

──バンコク大会のホテルなど、カンチョルが泊っている階をエレベーターで通過するときに、えげつないほどドリアンの臭いがしていましたからね(笑)。

「そんなことないッスよ(笑)。話がデカくなっているじゃないですか」

──いや、これは本当にホントにです。しかも大抵のホテルではドリアンの持ち込みは禁止としっかりと注意書きがあるというのに……(笑)。

「でも、あのタイのホテルでは罰金を支払わされましたからね(笑)。しっかりと物的証拠がないように皮を外に捨てていたんですけど……」

──完全に確信犯じゃないですか(笑)。

「あの時は、種をバスルームのゴミ箱に捨てたら、写真まで撮られて。完全に証拠が残っちゃって(笑)」

──そりゃあ、あれだけ臭いがしていると徹底的にホテルの人も探しますよ。にかくカンチョルの部屋のフロアはすさまじいドリアン臭がしていましたから。セコンドの一聖とかも食べているからあまり気にしていなかったですけど、インタビューをしに行くともう完全に部屋の臭いはアウトでしたからね。あんな玉ねぎが腐ったみたいな……。

言葉は必要ない。どれだけ──好きなのか……

「いやぁ、アレが本当に美味しくてね。一度、タクシーでゲップしたら運転手に舌打ちされましたけどね(笑)。でもコロナで入国制限がなかったら、今年だってドリアンを食べに定期的にどこかの国に行っていたスよ」

──やはり日本ではなかなか食すことができないですか、ドリアンは?

「最近、○○○が売り出して、まぁ5000円とかッスね」

──う~む、まるで価格が違いますね。

「しかも、そんなに質は良くないですし。向うだと僕はマレーシアのが一番好きだったんですけど、500円とかしないです。でも、その半分とか7割の値段で屋台でご飯が食べられることを考えると、向こうでは高級品だし、観光客目当てで売っているというのもあるとは思うスけどね。

とにかく日本で買えるのとは、質がまるで違います。あぁ、そういえば俺の後輩がシンガポールで仕事をしていたヤツがいて、今はジャカルタかな……。そいつはシンガポールと比較すると、マレーシアは治安が悪いって」

──いやいやいや、ジャカルタの方が危険ですよ。

「それでも東南アジア特有のモノがあるんスかね。それと東南アジアでいえば、俺、8月に青井(人)君に負けた時、ONEで知り合ったとある人から……ミャンマーラウェイに出ませんかって連絡がありましたよ(笑)」

──おお、最後がグローブ無しの立ち技って良いじゃないですか。

「いや、断らせてもらいましたよ(笑)」

──でもカンチョルは東南アジアで良い出会いがありましたね。聞くところによると、ONEも引退発言を受けて公式にメッセージを出そうかって話があったようですね。

「有難いスね。ONEには本当にお世話になったス、稼がせてもらったスね。日本でもらっていたファイトマネーより全然良かったし。取っ払いだし。勝ったら倍、そういうのあんまりないスからね」

※現役生活を振り返り、これからの格闘家人生について語った朴光哲インタビューはは12月23日発売のFight &Life vol.82に掲載されているので、ぜひともご拝読お願いします。

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