女子バンタム級。昨年11月に組まれていた試合だが、モラスが新型コロナウイルス陽性のため延期になっていた。
UFC3勝5敗のモラス。3勝のうち1勝は体重オーバーしての勝利で、リリース寸前の戦績。グラウンドが得意で、下からの攻めもある。
ブラジルのメロはUFCデビュー戦から3連敗中。しかも2試合で体重オーバー。MMA10勝8敗で、10勝中一本勝ちが2つであとは判定勝ち。しかしグラウンドが武器というわけでもなく、テイクダウンされるとザル。なぜリリースされないのかわからないレベル。
低い構えで距離を詰めていくメロ。モラスはサークリングで下がりながら、声を出してパンチを打ち込む。打撃を出さない時にも声を出しているが…。前に出るメロ、サークリングを続けるモラスという展開のまま、両者手数は五分。ひたすら下がり続けるモラスを捕まえられないメロ。ホーン。
1Rはほぼ五分。
2R。同じようにサークリングを続けるモラス。メロは距離を詰めていく。モラス、声だけで手を出さないというフェイント。効果があるのかは知らないが。パンチを一発しか出していないのに声を3回出している。メロのパンチを貰い鼻血。メロのパンチがモラスの顔面を捕らえ始めている。しかしやはり大きな差はない。モラスは残り30秒でタックル。止められて投げられた。メロもグラウンドには入らず立たせる。ホーン。
2Rややメロ。
3R。明確に取れたというラウンドはないモラスだが、サークリング声出しパンチを続ける。メロも同じように追いかけてパンチを入れていくが、終始差がない展開。残りわずかになってからサークリングをやめ、足を止めてパンチを出していくモラス。タイムアップ。
この試合も両者勝利アピール。
30-27、29-28×2の3-0でメロ勝利。
信じられないというような表情を見せたモラスだが、明確に取ったラウンドはなかったし致し方ないのでは。