ファイト・オブ・ザ・ナイト:ベネイル・ダリウシュ vs. ディエゴ・フェレイラ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:アレクサンダー・ヴォルコフ、コーリー・サンドヘイゲン
メイン・セミはいずれもかつてのレジェンドを新鋭が圧倒するという展開に。アリスターのUFCでの負けはすべてKO負けだが、今までは一気にKOされるか、序盤は優勢ながら失速して負けるかというパターンだったのが、ここまでじっくり見られて終始いいところがない時間がこれだけ続くというのは今までなかったように思う。最初にローをもらった瞬間からすでに気持ちが後ろ向きで、「もう一度やれば勝てる」という感じが全くしなかった。
一方のエドガーはほぼオープニングヒットで終わったので、出会い頭と取られなくもない、実際そうかもしれない内容だったが、それ以上に意識を飛ばされて気を失いながら倒れていく様が、ひとつの時代の終わりを感じさせて切なかった。
パントージャ vs. ケイプは全体的に拮抗していたが、ケイプが懸念されたグラウンドに対しタックルにはしっかり対応していた一方で、打撃の手数が足りなかった。試合終了の瞬間にガッツポーズ、判定が出た瞬間に納得行かないポーズを見せていたが、序盤から手が出なかったのを見ると、余力はあったが勝っていると思って手を控えたわけではなく、手を出せなかったと見るべきか。それなら3Rはもっと打撃で勝負をかけるところが見たかったが。