UFC on ESPN+42:メインイベント・アリスター・オーフレイム vs. アレクサンダー・ヴォルコフ

ヘビー級5分5R。アリスター5位、ヴォルコフ6位。

鳴り物入りUFCと契約した当時は世界最強幻想もあったアリスターだが、2戦目でJDSのタイトルに挑戦する予定がドラッグテストに引っかかり出場停止に。復帰戦でアントニオ・シウバにKO負けして幻想崩壊した。これが8年前。その後も序盤は強くても一発もらうと崩れるパターンでKO負けを繰り返し、このままフェードアウトしていくかと思われたが、アウトボクシングスタイルに切り替え再び連勝。ミオシッチ戦でようやく初のUFCタイトル挑戦が実現したが、ダウンを奪いながらもギロチンを凌がれてのパウンドでKO負け。その後再び調子を上げてきており、現役最後のタイトル挑戦を目指しているものの、5位とはいえ、上位4人のうち3人に敗れているのでまだ道程は遠い。

元Bellator王者のヴォルコフは元王者のファブリシオをKOするなど、UFCデビューから4連勝していたものの、デリック・ルイスには残り11秒で逆転OK負け。カーティス・ブレイズ戦では両者スタミナ切れでドロドロの試合となったが、前半に組みの展開で劣勢だったのが響いて判定負け。しかし32歳で、アリスターと違いまだ時間がある。極真がバックボーンのストライカーで、多彩な蹴りが武器。

アリスター、40代の腹。かつてのマッチョぶりは影を潜めている。

ヴォルコフがローを入れて出るとアリスターケージを背負う。ヴォルコフパンチを打ち込むといつものようにブロッキングで凌ぐアリスター。ヴォルコフ畳み掛けずに下がる。ローを入れるヴォルコフ。アリスターもパンチで出た。ヴォルコフ距離を取り出す。じわじわ出る。アリスターが飛び込んでくるとカウンターを合わせようとする。アリスターの左がヒット。アリスター右アッパー。ヴォルコフまたじわじわ出る。アリスター飛び込んだがパンチを貰いスリップ気味にダウン。ダメージはないかと思ったが、ヴォルコフが間合いを詰めてバックから殴ると頭を抱えて打たれる。が、立った。またケージ際でブロッキング。離れるヴォルコフ。また出ていくヴォルコフ。アリスターの飛び込みにカウンターを狙う。間合いを詰めてまたケージを背負ってブロッキングするアリスター。今度はパンチ連打を打ち込んだヴォルコフ。ブロッキングでしのぎきったアリスター。ホーン。

1Rヴォルコフ。

2R。ヴォルコフがジャブ、ワンツーで削っていく。ガードの合間を縫ってヒット。アリスター組みに行った。ケージまで押し込むが離れた。アリスターがパンチから組もうとしたが引き剥がされた。ワンツーをもらいちょっとぐらついたアリスター。冷静におってパンチを入れたヴォルコフ。アリスター、打たれて一瞬背中を見せる。弱気になっているか。組みに行くが引き剥がされる。ワンツーがヒットし、四つん這いにダウンしたアリスター。追い打ちに行くまでもなくKO。

最後は心が折れていたか。ヴォルコフ、カウンターをしっかり警戒して冷静に削っていき完勝。

アリスターはこの日の負け方を見る限り、再度のタイトル挑戦の可能性は限りなく低くなった。

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