【ONE TNT01】ミキーニョに挑戦、デメトリウス・ジョンソン「パンデミック前と比較してもしょうがない」

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【写真】取材は日本時間で先週の金曜日の朝、米国の木曜日の夜にZoomで行われた (C)MMAPLANET

8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE118:ONE TNT01。同大会でデメトリウス・ジョンソンが、アドリアーノ・モライシュの持つONE世界フライ級王座に挑戦する。

UFCからONEに転じ、フライ級ワールドGPで優勝したDJは昨年4月にミキーニョのチャレンジする予定だったが、コロナ・パンデミックにより1年を待つこととなった。

それでも史上最高のフライ級ファイターは、「パンデミックは起こった。それ以前と今を比較してもしょうがない」と達観していた。


──1月に日本の雑誌用にインタビューをさせてもらった時は、2月末にミキーニョと戦う予定でした。45日間、準備期間ができたことをポジティブに捉えることはできましたか。

「そうだね、僕にとってもアドリアーノにとっても良かったと思うよ。その分、多く練習ができたことは間違いないからね」

──その1月の時点ではMMAの練習はできていましたが、ウェイトがまだ禁止されているという状態でした。

「そうだね。もちろん、今がベストな状況かといえばそうでない。でも、パンデミック前と比較してもしょうがないんだよ。もちろん、今回とこれまでのファイティングキャンプを比較することもないし。

パンデミックが起こる前だって、同じ内容のキャンプを行ったことなんて1度としてなかった。そして2020年にCovid19のパンデミックは起こった──ほとんどパッキングも終わって、これからファイトに向かう。僕の現実は、そこだけだから」

──今回の試合はTNTにより、水曜日の夜に米国でLIVE中継されます。

「素晴らしいよね。これまでは米国ではONEの中継は金曜日の朝だった。つまり、皆が仕事に行っている時間だ。それが水曜日の夜になり、僕とアドリア―ノ・モライシュ、エディとユーリ・ラピクスという最高のラインナップを視てもらえるね。
TNTの全米中継はビッグディールだよ。TNTのトップ10・カウントダウン、トップ10・モースト・リメンバー・プレイス・オブ・ザ・ウィークで自分が取り上げられる。とにかくベストを尽くすよ。

週末になるとさ、ボクシング、UFC、Bellator、PFL、あらゆるコンバットスポーツが重複している。どれを視るのか選ぶ必要が出てくる。でも水曜日の夜は、そんなことなく仕事を終えてカウチに座って一杯煽りながらファイトを楽しんでもらえる。満足してベッドに行ってほしい。そして、朝になったら笑顔で職場に向かえるようファイトするよ」

──パンデミックの影響でDJは1年半振りの試合で、ミキーニョに至ってはそれ以前からで2年3カ月振りのファイトになります。

「GPがあったからね。そしてアドリアーノに関しては、ロング・レイオフも関係ないだろう。彼はチャンピオンだ。素晴らしいジムで、僕を倒そうと練習しているんだから」

──ではミキーニョとのサイズ差をどのように思いますか。

「それが僕のファイターズ人生だよ。北米で135ポンドで戦っていた時も、自分とは違うサイズの選手と戦ってきた。アジアで戦うようになっても、僕より背の高い選手ばかりだ。きっと、アジアの平均的な体格に近いんだろうね。まぁ、そういう自分より背が高い選手と戦うことが、僕のキャリアだったから問題ないよ」

──DJはチャレンジャーですが、多くの人がアンダードッグはミキーニョだと捉えています。

「誰がどう予想をしようが、僕は自分のやるべきことをケージのなかで全うするだけだよ。それに僕は長い間、チャレンジャーを経験してこなかった。だから、凄く楽しみなんだ。このチャレンジするという立場が」

──ONEのルールを米国のファンは、気に入るでしょうか。

「MMAのルールが違うよりも、ムエタイやキックも同じショーで視られる方が大きな違いだよ。ムエタイをMMAグローブで戦うなんて、米国のファンにとっては初めての体験だ。そんな場をONEが提供しているのは大きな意味があると思っている。

MMAとムエタイ、キックボクシングを一緒に行うことを米国のファンが気に入るかどうか。それはイベントが終わってから分かることだよ。

基本的な米国のファンはボクシング・グローブをつけて互いに顔を殴り合うことを楽しみしている。スクランブルも三角絞めも腕十字も分かっていない。グラップリングについては、理解が進んでいない。ボクシングを見て育ったからね。そんなファンが、ムエタイやキックをどのように感じるのか。そこは僕も注目している」

──DJよりロッタンの人気が出たら、どうしますか(笑)。

「良いんじゃない(笑)。僕らは2つの違ったマーシャルアーツを魅せている。ファンは殴って、殴られてという一進一退の攻防を望み、優れたディフェンス能力に注意を払うことはない。

でも僕のMMAにはムエタイだって含まれている。それがMMAだし、楽しいところだ。ムエタイは一つの限定されたゲームで、僕は全てができる」

──シンガポールの朝に会場に向かい、昼頃に試合をすることについてはどのように思っていますか。

「夜に戦うよりずっと良いことだよ。日本大会でも夜に戦ったユーヤ・ワカマツ戦より、午前中に試合をしたダニー・キンガド戦のほうがずっと戦いやすかった。そう、フィリピンでたタツミツ・ワダと戦った時と比較してもね。

僕は現地の試合時間に合わせて練習をしているから、こっちの夜、アジアの朝の方が調整もしやすいんだ。それが試合にも影響するだろうから、今大会はシンガポールの朝に行われて良かったと思っている」

──DJ、忙しいなかインタビューに応じてくれてありがとうございます。日本のファンに一言、いただけますか。

「ワタシハ、デメトリウス・ジョンソン。8日の朝、ABEMAを見逃さないでくれ。アリガトウゴザイマス!‼

■視聴方法(予定)
4月8日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT01対戦カード

<ムエタイ61.5キロ契約/3分5R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
テイラー・マグワイア(米国)
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)

<キック・フェザー級/3分3R>
エンリコ・ケール(ドイツ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)
パトリック・シミッド(スイス)

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