UFC261:第3試合・カズラ・バーガス vs. ロン・チュー

ライト級。

UFC2連敗のバルガス。MMA11勝4敗の35歳。初戦は毎ラウンドテイクダウンされ押さえ込まれたまま判定負け。2戦目はブロク・ウィーバー相手にマットに尻をついた完全なグラウンド状態になっているところへ顔面に膝を打ち込んで反則負け。

UFCデビュー戦のロン・チューはまだ21歳でMMA17勝3敗。ソン・ヤドンと同じ恩波ファイトクラブ出身。前の2人と同じく中国のWLFでキャリアを積んでいて、世界的な実績がある相手には勝っていない。UFC0勝3敗のウリジ・ブレンには4年前に判定負けしている。ここまでのUFCアカデミー出身の選手2名はいずれもアグレッシブながら結果に結びつかなかったが、ロン・チューはどうか。

ワンツーを打ち込むロン・チュー。バーガスもパンチを打ち返す。ロン・チューの右がヒット。バーガスも飛び込んで左を放つが空振り。観客から試合を煽る奇声が飛ぶのも久々。バーガスのカーフキック。カットしておらず足が流れるロン・チュー。ロン・チュー右を打ち込む。残り1分。ロン・チューが攻めてこいとアピール。なかなか出られない。バーガスのミドルをもらう。ホーン。

1Rバーガス。前2人と比べると落ち着いているロン・チューだが、やはりディフェンスは甘めに見える。

2R。またカーフキックを入れるバーガスだが2発目をキャッチしてテイクダウンするロン・チュー。クローズドガードからギロチン。けっこうタイトに入っていて絞め上げる。しかし外した。ロン・チュー、ガードのバーガスを抱えてスラムで叩きつけたが、またギロチンに捕まる。しかしパスして外した。亀になるバーガス。バックに回ったロン・チュー、強引にバックマウントを狙ったが、足のフックが不完全で反転され下に。ガードからヒップスローで返そうとするロン・チュー。バーガス立ってスタンドに。離れた。残り30秒。両者疲れがある。ロン・チュー残りわずかでタックルに入ったがホーン。

2Rもバーガスか。

3R。ロン・チューパンチで出る。バーガスはちょっと疲れたか。ワンツーを入れたロン・チュー。バーガスもボディを打ち返す。ワンツーをまたヒットさせたロン・チュー。右がまたヒット。打ち返してきたバーガスに効いてないアピールしたが、ロン・チューにはKOが必要。バーガスが出たところに右をヒットさせぐらつかせた。しかしバーガスもちょっと体力が戻ってきたか。下がりながらだがジャブを入れる。もらってやけにアピールが多いロン・チュー。詰めていくが手数が足りない。バーガスは下がって逃げ切り体勢に入っている。ロン・チュー追っていくが距離を取られ空振り。残り10秒でテイクダウンするとパウンドを入れるがタイムアップ。

3Rはロン・チューだが…。3R残り10秒でタックルに行くのは、KOが必要という認識はなかったのか。

30-26、29-28×2の3-0でバーガス勝利。

3Rバーガスはありでも10-8つくラウンドはなかっただろう。

前の2人よりはアグレッシブではなかったロン・チュー、その上負けては良いところがない。まだ若いが、UFCは選手育成のマッチメイクをしてくれないので、育つまで待ってくれるかどうか。

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