UFC on ESPN23:第9試合・イオン・クテラバ vs. ダスティン・ジャコビー

ライトヘビー級。

コンバットサンボ欧州王者のクテラバはここまでUFC4勝5敗。勝利のほとんどが1RKO勝ち。昨年4月、マゴメド・アンカラエフに38秒でKO負けしたが、ストップが早すぎるということで1ヶ月後に再戦が組まれた。が、そこからコロナの影響でイベントが休止となり、ようやく再開すると両者が相次いでコロナに感染し流れに流れ、10月にようやく再戦が実現したがやはり1RKO負け。今回、計量後のフェイスオフではジャコビーに掴みかかるという暴挙を見せているが、過去にも同じようにフェイスオフでトラブルを起こしている。

ジャコビーは10年前にUFCに参戦したが、2連敗で早々にリリースされると、2015年以降はキックに専念。Gloryでミドル級王座に挑戦する活躍も見せた。2019年から再びMMAに復帰すると、昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCと再契約。初戦はUFC3勝3敗のジャスティン・レデット相手にカーフキックを効かせてダウンを奪い、立ったところにアッパーを入れて足掛け9年でUFC初勝利。今年2月の2戦目ではローにパンチを合わされダウンを喫したが、その後再びカーフキックでチャンスを作り、僅差で判定勝ちして2連勝としている。

ジャブを入れたジャコビー。カーフキック。またジャブ。見えていないクテラバ。クテラバが左右のパンチで出た。タックルへ。テイクダウン。バックを取らせて立つジャコビー。ケージ際で正対しようとしたがクテラバがまた倒す。また立ったジャコビー。クテラバが倒す→すぐ立つという展開が続く。バックキープしつつパウンドを入れるクテラバ。なかなか逃れられないジャコビー。ケージ際でバックから肘を入れるクテラバ。膝をついたジャコビーにまた肘連打。確実に削られているジャコビー。残り30秒でようやく正対。クテラバの投げをケージを掴んで耐えたジャコビー。離れる。ホーン。

1Rクテラバ。

2R。蹴りを放ったジャコビーだがタックルを合わせられ、またケージ際に押し込まれて上から押さえつけられる展開に。しかし今回はすぐに立って振りほどいた。クテラバシングルレッグ。片足でこらえたジャコビー。クテラバまた組み付いてテイクダウンを狙いバックに回るが、ジャコビー正対して離れた。ジャブで出るジャコビー。クテラバのタックルはスプロールして切った。前に出るジャコビー。ジャコビーがジャブを入れるとクテラバちょっと後退。ジャブで攻めるジャコビー。クテラバのタックルは切る。ホーン。

後半盛り返したジャコビー。

3R。どんどん出ていくジャコビー。クテラバ下がる。パンチからミドルを入れるジャコビー。ちょっと下がりすぎているクテラバ。クテラバもパンチを打ち返しているがヒット数に差がある。ジャコビー飛び膝。しかし浅く、クテラバに足をキャッチされる。ケージでこらえたジャコビーは入れ替えて逆に押し込み。ジャコビー逆にシングルレッグ。倒せず離れた。クテラバが最後の力を振り絞ってワンツーで出るが、ジャコビーはクリンチしてケージに押し込む。ダブルレッグに。テイクダウン。タイムアップ。

29-28ジャコビー、29-28クテラバ、28-28の三者三様ドロー。

1Rのクテラバは10-8あってもおかしくなかった。割れたのは2Rか。フェイスオフでは乱闘になりかけた両者だったが、ドローで仲良く健闘を称え合う。

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