UFC264:第5試合・ライアン・ホール vs. イリア・トプリア

フェザー級

柔術家・グラップラーのホールは、スタンドではボクシングではなく離れた間合いでのスピンキックやサイドキックなどで相手を近づけず、間合いが詰まると今成ロールというファイトスタイル。UFCで一本勝ちしたのはヒールを決めたBJ・ペン戦のみで、だいたい噛み合わない試合となるが、スピンキックやサイドキックの精度が意外に高く、相手のパンチはもらわないために手数で勝っている。トライスタージム所属で、同じくサイドキックやスピンキックの使い手であるスティーブン・トンプソンとともに練習している。

ドイツ生まれ・スペイン在住のトプリアは10日前の代役でUFCデビューし、3連勝中のユーセフ・ザラルからテイクダウンを奪い、首系サブミッションを仕掛けていき、タップは奪えなかったが判定勝ち。ローカル時代は全試合フィニッシュ勝利していた。2戦目はグラウンドに行かずに打撃で攻め続け1RKO勝ち。まだ24歳で、底は見せていないがホールのような変則的なタイプとは対戦経験があるかどうか。

いつもの通り距離を取るホール。じわじわ出るトプリアだが、蹴りの間合いのやや外から入れず。ホールが蹴りを見せる。バックスピンキック。前転して組もうとしたホールだが、トプリア付き合わず足を蹴る。立ったホール。また足を狙いに行き、そのまま前転し引き込んだホール。トプリアまた付き合わず。また引き込み。今度はトプリアの手を掴んだ。引き剥がし立つ。トプリアがが引き込みに合わせてサイドを取るがホールが足関を狙うと離れる。前転足関狙いを何度も繰り返すホール。トプリアのパンチがヒット。しかし前転。前転に合わせて膝を当てたトプリア。ホールが一人で前転する展開が続く。ホールバックキック。引き込んだホールだがトプリア今度は鉄槌。ホールが背中を向けて立とうとしたところにパウンドラッシュ!ホールの意識が飛んでKO!

グラウンドに付き合っていなかったトプリアだが、1R残り時間わずかのところではパウンドで攻めてKO勝ち。トプリアもグラップラーなので、残りわずかならグラウンドに付き合っても行けると踏んでいたか。

ホールはUFC本戦で初黒星。さすがに引き込みオンリーでは限界がある。

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