UFC on ESPN27:メインイベント・コーリー・サンドヘイゲン vs. TJ・ディラショー

バンタム級5分5R。サンドヘイゲン2位。元王者のディラショーは2年前の禁止薬物使用によりランク外へ。

キック世界王者のサンドヘイゲン。最近は元WSOF王者マルロン・モラエス、元ライト級王者フランク・エドガーに連続KO勝ち。UFCでは現王者アルジャメイン・スターリングに序盤で組み付かれてバックからチョークを絞められ一本負けしたのがUFC唯一の黒星。確かに穴があるとしたら組技というのは否定できない。レスラーのエドガーには開始直後の飛び膝で意識を飛ばしてKOしたが、競った試合にになった場合、組まれた後どこまで対応できるかというのは不安要素として残っている。

階級下のフライ級へ大減量で挑戦したが秒殺KO負け、しかも禁止薬物使用まで発覚したディラショー。王座は剥奪され、2年の出場停止に。バンタム級王者としては絶頂期にあったが、過ちで一気に評価を落とし、32歳から35歳までを棒に振った。肉体的には軽量級の選手はピークを過ぎている年齢。トレーニングはしていたと思うが、ブランクがどれだけ影響するか。打ち合える打撃を持っているだけでなく、大学時代D-1レスラーだった組みの力もあり、相性は悪くない。

ディラショー、事前の練習の様子では動きは悪くない。

プレスするディラショー。打撃を出さずにプレッシャーだけでサンドヘイゲンをケージまで後退させる。ミドルを放ったディラショー。サンドヘイゲン飛び膝!キャッチしたディラショーにサンドヘイゲン横三角に捕らえる。しかし放したところで下になる。パウンドを落とすディラショー。サンドヘイゲン亀に。バックマウントを狙ったがサンドヘイゲン足のクラッチは許さず立った。しかしまだバックについてテイクダウン狙い。正対したサンドヘイゲン。ディラショー肘を入れて離れる。組んでバックについたディラショーだがサンドヘイゲンスクランブルで引き剥がす。ディラショーがパンチを放ちヒット。パンチから組んでバックに回ったディラショー。またスクランブルで脱出しようとしたサンドヘイゲンだがディラショー許さず上を取る。サンドヘイゲンは50/50ガード。ディラショー上からパウンド。足関を狙ったサンドヘイゲンだが顔面にパウンド連打をもらう。放して立ったサンドヘイゲン。ホーン。

1Rディラショー。動きがいいが、5R持つかどうか。

2R。ディラショー一転タックルへ。ケージに押し込むが、引き剥がしたサンドヘイゲン。ディラショーのミドルをキャッチ。放した。ディラショー飛び込んでパンチをヒットさせるが、サンドヘイゲンもパンチを打ち返しヒット。ノーガードでヘッドムーブでパンチをかわすディラショー。が、かわしきれず左をもらってダウン!上になろうとするサンドヘイゲンだがディラショータックルに。倒せず離れた。ディラショー右眉のあたりをカットし出血。サンドヘイゲンのパンチをかわしきれずヒットしている。サンドヘイゲン飛び膝。受け止めたディラショーだがサンドヘイゲンパンチを打ち込んで引き剥がす。頭を動かしながら出るディラショーに左ハイ。ディラショー組んでスタンドでバックに回った。残り40秒。テイクダウンを狙うがこらえるサンドヘイゲン。ディラショーが放して肘を入れたところでホーン。

2Rサンドヘイゲン。打撃がヒットし始めた。

3R。間合いを詰めるディラショー。ステップでかわしたサンドヘイゲンだが背中を向けたところにパンチを貰う。組んでバックに回ったディラショーだがテイクダウンできず。サンドヘイゲンのバックスピンキックをキャッチしてテイクダウンしたディラショー。しかしサンドヘイゲン立った。サンドヘイゲンが意表をついたタックル。しかし切られた。またバックを取る。サンドヘイゲン立ってケージ際に移動。テイクダウンを狙うがこらえた。ディラショー放したパンチを打ち込む。サンドヘイゲンも打ち返し一発ヒット。ホーン。

3Rは微妙。

4R。ディラショーカーフキック。嫌がっているサンドヘイゲン。サンドヘイゲンが出たところに組み付いた。またバックに回る。ケージでこらえるサンドヘイゲン。離れた。フェイントを見せつつパンチを入れていくディラショー。ディラショーのパンチをかわして打ち返すサンドヘイゲン。ディラショーがプレッシャーをかけてケージを背負わせたところでタックルで組み付いてバックに回る。そこからテイクダウンは許さない。ディラショー離れた。パンチの打ち合いではサンドヘイゲンのヒットが上。ディラショーカーフキック。ホーン。

4Rややサンドヘイゲン。

5R。ディラショーは相変わらず頭を振りながら出る。タックル。スタンドでバックに回る。正対したサンドヘイゲン。離れる。またタックル。こらえたサンドヘイゲンだがケージに押し込むディラショー。差し替えされると離れる。下がりながらパンチを入れていくサンドヘイゲン。出血もあり見栄えが悪いディラショー。ディラショーも手を出していくがクリーンヒットがない。タックルでケージに押し込むが倒せず離れる。ディラショータックル。受け止めたサンドヘイゲン。残り1分。サンドヘイゲンボディを打ち込む。ディラショーのパンチはヒットせず。タイムアップ。

48-47ディラショー、48-47サンドヘイゲン、48-47ディラショー。スプリットでディラショー勝利!

微妙なラウンドも多かったが、サンドヘイゲンの打撃を恐れずに何度も組み付いてスタンドでバックを取ったディラショーが判定勝ち。

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