UFC266:第5試合・ロクサン・モダフェリ vs. タイラ・サントス

女子フライ級。ロクサン9位、サントス12位。

前日の計量日に39歳になったロクサン。MMA25勝14敗、キャリア18年の女子格闘技のパイオニア的存在。学生時代は柔道・柔術を行い、東京に留学するとスマックガールMMAデビュー。UFC再デビューからここまで、負け勝ちを交互に繰り返し4勝5敗。グラップラーだったが、最近になってボクシングが向上していきている。とはいえ、なまじ打撃ができるようになったせいで、不利な打撃勝負を続けてしまう。

UFC戦績2勝1敗のサントスだが、前回ランキング13位のジリアン・ロバートソンに勝ってランキング入り。父がムエタイのコーチだが、サントスがムエタイを始めたのは16歳から。20歳にプロデビューすると、デビュー2戦目から10試合連続1R勝利。2015年には9試合もしているが、ブラジルローカルでレベルも低かった。無敗のままコンテンダーシリーズも制してUFCデビューしたが、初戦でマラ・ロメロ・ボレラにスプリット判定負けしてMMA初黒星。その後2戦はランカー相手に連勝。ロバートソン戦ではテイクダウン→下からの攻めを潰してパウンドの展開で判定勝ち。

サントスが打撃を打ち込んでいく。ロクサンもパンチを打ち返すが押され気味。サントスからボディロックで組んだ。テイクダウン。ハーフ。ガードに戻したロクサン。ガードから腕十字を狙う。しかし対応して入らせないサントス。下の時間が長くなっているロクサン。ケージによりかかりながら立った。四つでケージに押し込む。テイクダウンを狙うがサントスこらえる。逆にボディロックされてテイクダウンを許す。サイドからパウンドを入れるサントス。ロクサン立つとケージに押し込む。しかし倒せない。サントス首相撲から膝。連打。ホーン。

1Rサントス。

2R。パンチで手数を出していくロクサン。そこからシングルレッグへ。足をクラッチしたが、サントスはケージまで移動してこらえる。ボディロックにして投げを狙うが倒せず。引き剥がしたサントス。サントスの右がクリーンヒット。組んだサントスがボディロックからまたテイクダウン。インサイドかららパウンド。亀になり立つロクサン。なおもバックを取られている。残り1分。正対しようとしたが倒された。上をキープし続けるサントス。ホーン。

2Rサントス。ロクサンはグラウンドで上を取り極めるしかないが、ここまでを見ると厳しい。

3R。手を出すロクサンだがサントスの反撃をもらう。しかし下がらず出ていく。サントスの右をもらった。アッパーがかすめてロクサンダウン。サントスパウンド。ロクサンはクローズドガードで凌ぐ。ハーフから立とうとするがサントスバックに回る。ケージに持たれて真後ろにつかれるのは防いだロクサン。サントス自ら立った。余裕か。パンチで出るロクサン。残り1分。しかしサントスのジャブがヒット。出るロクサンだがヒットはサントス。ロクサン最後のタックルへ。ケージでこらえるサントス。逆に投げて上を取る。ハーフ。タイムアップ。

判定三者フルマークでサントス。

スタンド・テイクダウンで上回り、グラウンドでも上を取るとロクサンの仕掛けを許さず完勝。

気持ちは出ていたロクサンだが完敗でUFC復帰後初の連敗に。

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