PANCRASE324:第8試合・野田遼介 vs. 山北渓人

ストロー級。野田3位、山北4位。

2018年のネオブラ王者野田は、ネオブラ後の初戦も勝利すると、翌年のRoad to ONEで修斗ランカーの木内相手に打撃で攻めたものの、パンチを貰いダウンしKO負けでMMA初黒星。そこから2年のブランクがあったが、今年5月に復帰し一本勝ち。打撃・寝技とアグレッシブに攻めるが、打撃は攻める一方パンチを貰う面もある。グラウンドでは下になっても十字・三角を積極的に仕掛けていく。

山北は昨年のネオブラ王者。専修大レスリング部出身で国体で優勝経験のあるエリートレスラー。今年2月のRoad to ONEでは修斗世界ランカーの安芸にがぶってからのグラウンド膝を入れるとパウンドを入れてKO勝ち。6月には19年のネオブラ王者尾崎をグラウンドで圧倒し最後は腕十字で完勝。

野田が5月に勝利した時に「尾崎 vs. 山北の勝者戦いたい」とマイクし、6月に勝った山北も試合後のマイクで受諾。勝った方が来年タイトル挑戦できる可能性が高い一戦。

打撃戦。右を打ち込んだ山北がそのままシングルレッグで倒した。すぐに下から仕掛けを作る野田。山北上からパウンド。ハーフに。ガードに戻そうとする野田だが、山北パスしてサイド。クルスフィックスからパウンドを入れる。バックに回り四の字バック。チョークへ。腕を押さえてディフェンスする野田。しかし四の字のロックが固く反転できない。山北腕十字へ。しかしこれは防いだ野田。ハーフに。残り45秒。野田足関を狙ったが山北が上を取り返し腕十字。が、時間がない。クラッチして耐えた野田。

1R三者山北。

2R。蹴りを放った野田だが山北タックル。テイクダウン。ハーフに。足を抜いてパス。山北インサイドからパウンド。ガードに戻した野田。首の後ろを抱えて三角のセットを作ろうとする野田だが山北一本超えてパス。上半身を固めてパスを狙う。野田またガードに戻そうとするが、ハーフで右腕を膝で踏まれた状態でパウンドをもらう。返そうとしてうつ伏せになった野田のバックに回りパウンド。仰向けにしてチョークを狙う。また腕十字へ。ギリギリ耐えた野田。ホーン。

2R二者10-9山北、一者10-8山北。

3R。蹴りを出した野田に山北すぐにタックル。バックを狙う。ケージ際で真後ろに回られないようにしている野田だが、山北はパウンドを入れていく。野田スクランブルで回転して初めて上に。下から殴った山北。三角。足をサバいてパスした野田だが今度は腕十字。外すとバックに回る野田。山北足関狙いから上を取り返した。足をすくって上に。また上半身を固めた。ハーフ。残り1分。ガードに戻した野田にパウンド。パウンド連打。最後に強烈なパンチを打ち込んでいく。タイムアップ。

判定30-27×2、30-26の3-0で山北勝利。

下からの仕掛けが強い野田の攻めを全部潰してドミネイト。強い勝ち方。

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