例によってMMAの試合のみ。
第2試合 フライ級
伊藤盛一郎
橋本薫汰
RIZINがどれだけ本気でやっているかわからないフライ級。穴埋めで組んでいるだけの気も。
伊藤はZST王者としてRIZINに参戦するが、負傷で定期的に出場できないまま、ZSTでは竿本に負け、RIZINでケイプと神龍に負け3連敗。昨年11月にようやくMMA2戦目の浜本キャットに勝利し3年半ぶりに勝利。地元横浜のご当地ファイターという側面が大きい。
相手の橋本はNEXUSフライ級王者だが…当たり前のようにNEXUSのタイトルがRIZIN参戦の通行手形と化しているのに違和感が。
定期的にMMAの試合をこなしていない伊藤に不安があるものの、地力の差は明らかで、伊藤一本勝ち。
第3試合 フライ級
中村優作
伊藤裕樹
先月藤田大和のDEEP暫定王座に挑戦し、接戦の末敗れた伊藤が2度目のRIZIN参戦。当然勝った藤田にもオファーはあったと思うが、この短期間では出られないのは仕方ないか。
中村は6月の大阪大会で北方と試合が組まれていたが、直前に北方が急病になり試合消滅。その穴埋めでの出場か。35歳になり、最近KO負けが増えているのが気がかり。アルファメールジャパンが解散になって以降、戦績も芳しくなく、練習環境がどうなのかも気になる。
伊藤KO勝ち。
第5試合 フェザー級
白川陸斗
山本琢也
朝倉未来のバーターだった白川だが、RIZINでは朴と青井に連勝して居場所を確保した。
相手はGRACHAN生まれGRACHAN育ち、昨年12月にGRACHANフェザー級タイトルを獲得したパラエストラ千葉ネットワークの山本。戦績は7勝1敗で白川よりはレコードはきれいだが、勝ってきた相手が長岡・岸本・鍵山と、パンクラスやDEEPでタイトル獲得できずに都落ちしてきた選手ばかりで、実力測定が難しい。
白川判定勝ち。
一時4連敗でMMAからは撤退していた中村だが、3年近いブランク明けで元王者長倉をKOすると、今年2月には現王者でメインではタイトルに挑戦する牛久を2RKO。5ヶ月後のダイレクトリマッチでも敗れたが判定が割れる接戦だった。もう41歳だが、牛久がタイトルに挑戦できるのだから当然参戦資格はあるはず。
相手のコンバ王子こと新居卓あらため新居すぐるのチョイスは謎。名前を平仮名にするなら新居(にい)の方がいいのでは?直近が約2年前の試合でパンクラスで判定負け。試合は一発KOとセンタク挟みでのフィニッシュがあるので面白いが、にしてもこのランクでも出られてしまうのかという気がする。
お互いKOや一本でフィニッシュする技を持つ者同士。中村腕十字で一本勝ち。
第7試合 ライト級
阿部大治
アキラ
UFCとONEで4連敗し、DEEPに参戦してからは3連勝でウェルター級暫定王座を獲得した阿部だが、今回初めてライト級に落とす(当日77kg契約のONEライト級では試合経験あり)。計量前日の様子を見ると顔が別人のようにこけている。果たして試合で動けるのかどうか、それはおそらく本人にもわからない。
パンクラスでは王者クラスに敗れているアキラだが、前回からフェザー級からライト級に戻すと、川名に勝って修斗王座を獲得した(RIZINではクルックシャンクに1RKO負け)松本光史にKO勝ち。フェザー級時代の田村一聖戦に続いて2連続KO勝利中。パンクラス移籍直後はKOパンチャーだったが、その後判定勝ちが増え、さらには勝ちからも遠ざかっていたのが、ようやく復調しつつある。
ウェルターで戦っていた選手 vs. フェザーで戦っていた選手なので比較が難しい。現在五味とトレーニングしている阿部に対し、アキラはもともと五味のラスカルジム所属だったというつながりもある。
阿部が初めてのライト級で、自分の動きもそうだが、対戦相手のスピードが変わることに対応できるかどうか。
アキラ判定勝ち。
金原は2016年にUFCからリリースされた後は、自らのジムでの指導に専念するようになり、試合も格下相手やキックの試合、グラップリングなど、MMAから遠ざかっていた。それでも練習での強さは他のプロにも認められており、今年2月に「戦いたい相手がいる」と発言し突如RIZIN参戦。が、DEEP王者のビクター・ヘンリーにKO負け。久々の試合にしては強すぎる相手だったが、試合後には引退表明。しかし1年半後に今度はフェザー級で復帰表明。王者斎藤や朝倉未来がターゲットとのこと。当然自信はあるのだと思うが、前回も同じように自信があっての結果がKO負けだったので、どう判断したらいいかわからない。
芦田は初参戦となったBellator JAPANでのRIZIN提供ケージキックで平本蓮にKO負け。昨年9月にはRIZIN2戦目の萩原と対戦し、力の差を見せつけ1R一本勝ち。しかしそこから1年以上のブランク。倒した萩原がRIZINレギュラーとなりLANDMARKでメインを張っているのとは対照的。
金原の実力が不明すぎるのでなんとも言えない。しかしやはり調整試合は挟んだほうがいいのでは。
芦田判定勝ち。
第9試合 ヘビー級
スダリオ剛
SAINT
MMA素人や体格差のある相手に連勝していたスダリオだが、ちゃんとしたMMAファイターのシビサイと対戦するとグラウンドに持ち込まれ判定負け。今回はキャリア2戦の巨漢SAINTとの対戦。序盤で当たったもの勝ちのKO決着か、グダグダの判定か。何も考えずに見られる試合。
スダリオ判定勝ち。
柔道エリートの大島はデビューしていきなり修斗の女子スーパーアトム級(RIZINとは違い50kgリミット)王座決定トーナメントに出場。準決勝で元DEEP王者黒部に敗れると、DEEPに転戦し、女子ミクロ級(44kg)王座を獲得。さらにJEWELSでは前澤の引退に伴い行われた女子アトム級トーナメントで優勝し、MMAデビューから1年半で二冠王に。しかし、それだけ層が薄いということ。
大島を破っている黒部に勝った前澤に浅倉は完勝。レベルが違う。
浅倉一本勝ち。
DEEP王者の牛久が初参戦でタイトル挑戦。しかし、タイトルを獲得した試合では、朝倉未来に敗れているドミネーター相手に互角だったし、その後は中村大介にKO負け、再戦でも勝ったが接戦と、いきなりタイトルに挑戦するには実績が足りない。
猛牛のようにケージに押し込むスタイルだが、今回はデビュー当時以来となるリングでの試合。勝利への道筋は見えているのか。やはり一戦挟んでから挑戦したかったところ。
ケージでやれば牛久にもチャンスはあると思うが、膠着する展開から斎藤の打撃でKOか、KOは逃れても判定で斎藤の勝利と予想。
速報します。