後楽園ホールに向かう時の憩いの場。それは神田白十字。いつ行ってもちょうど良い空き具合。並ばなくてよし、ゴミゴミしてなくてよし。イベントが始まるまでの時間調整に何度となく使わせてもらいました。
肩肘張らずに気軽に入れる雰囲気が大好きでしたが、明くる日にお店の前を通るとなんとなんと解体作業が始まっているじゃありませんか。神保町を代表する純喫茶が消える。。。しばし呆然と立ち尽くしたのは言うまでもないでしょう。数々のドラマの撮影に使われていた事やチョコレートパフェを注文したら男の人で注文するのは珍しいと面白がられてフルーツ盛りだくさんにしてもらった思い出が頭の中を駆け巡りました。
私のラスト神田白十字はいつの日だったか。思い出してみるとポップソーダのライムとハンバーグサンドが最後の晩餐。閉店時間間際のため品切れになっているメニューばかりで、せっかくなので1度も注文したことがないものを選んだ記憶があります。
ポップソーダは爽やかな酸味が効いたライム味。メロンやコーラと比べてスッキリして飲みやすい。そしてハンバーグサンドは食パンでハンバーグを挟んだ豪快な逸品。濃厚なデミグラスソースがパンとよく合います。ありそうであまり見かけない喫茶メニューにこの日も満足してお店を後にしました。
あれから1年くらい。何の前触れもなく閉店してしまうとは。。。親孝行したいときには親はなしということわざがありますが、純喫茶もまったく同じ。行こうと思った時には姿を消しているかもしれない刹那的な存在なのだと改めて感じました。さようなら神田白十字。