UFC270:第6試合・ラオーニ・バルセロス vs. ビクター・ヘンリー

バンタム級

UFC5勝1敗だがランカーとの対戦もまだ組まれないバルセロス。レスリングでオリンピックを目指したものの果たせず、MMAに転向。この時25歳。遅いMMAデビューだったが、修斗ブラジルでフェザー級タイトルを獲得すると、2013年にアメリカ進出。RFAでタイトルを獲得し、2017年にUFCと契約した。UFCではデビュー戦でいきなりKO勝ち、2戦目はテイクダウンからパウンドで削り最後はチョークでフィニッシュ。2試合連続でボーナスを獲得すると、その勢いで5連勝。しかし前戦ではティムール・ヴァリエフに2Rはパンチで2度ダウンを奪う場面があったが、手数が少なく判定負けで連勝ストップしている。昨年12月に、DEEPで大塚に勝利しているトレヴィン・ジョーンズと対戦予定だったがジョーンズが欠場。DEEPERの尻拭いはDEEPERがするということか、試合2週間前に現DEEPバンタム級王者ビクター・ヘンリーのUFCデビューが急遽決まった。

ヘンリーはDEEPで大塚に勝利すると、2戦目で元谷の持つ王座に挑戦。2Rにハイキックでダウンを奪ってからのパウンドでKO寸前まで追い込むが、3Rに失速し、マウントを取られてピンチとなったもののしのぎきってスプリット判定勝ち。そのままRIZINにも参戦すると、トレント・ガーダム、金原正徳に連勝している。UFC初参戦に向けた日本へのインタビューでは、さかんにゴーゴーカレー愛を主張していた。しかし計量後の新型コロナウイルス検査で陽性となり試合は当日に消滅。今大会に延期となったが、減量するだけで精一杯だった前回に比べて準備期間があるだけに、ヘンリーにとっては良かった部分もある。

お互い飛び込んでのパンチを狙う。フットワークしつつ飛び込むタイミングを伺う両者。ミドルを入れるヘンリーにバルセロスアッパー。お互いローにパンチを返す。バルセロスパンチの3連打。カーフキック。ちょっと嫌がったヘンリー。四つに組んだヘンリーだが無理せず放す。ヘンリーのミドルにまたパンチを入れるバルセロス。アッパーもヒット。顔面の被弾が多いヘンリー。それでも積極的に打撃を出していく。ヘンリーパンチで出る。右がヒット。下がるバルセロス。ヘンリー攻めるがバルセロスも3連打を入れた。ヘンリーどんどん出る。ヘンリーもパンチが当たるようになってきた。バルセロス。蹴りをキャッチしたバルセロス。軸足を払って倒したが、グラウンドに入らず立たせた。ヘンリー打撃で攻める。バルセロス圧されている。終盤ヘンリーがパンチを打ち込みホーン。

1R後半盛り返したヘンリーのラウンドか。序盤はパンチを貰っていたヘンリーだが、もらっても下がらず打ち合って押し切った。

2R。カーフキックを入れるバルセロス。ヘンリーパンチを返す。バルセロス3連打、さらにアッパーも入るが、ヘンリー下がらず出ていく。ヘンリーの左右のパンチがヒット。バルセロスはジャブ。ジャブを入れるバルセロスにヘンリーはボディブロー、前蹴り。カーフ聞くを蹴るバルセロス。連打を入れたバルセロスがタックルに入るが切ったヘンリー。だいぶスタミナを消耗する展開だがヘンリーは動きが落ちていない。右がヒット。また右。バルセロスは連打をまとめる。バルセロスタックルに。こらえたヘンリーだがバックに回る。しかしすぐに正対。バック肘を入れて離れるバルセロス。打ち合いから前蹴りを入れるヘンリー。ホーン。

2Rは互角だがややヘンリーか。

3R。両者下がらず打ち合い。ミドル・テンカオを入れるヘンリー。バルセロス連打からカーフキック。ヘンリー下がらず出る。バルセロスタックルのフェイントからアッパー。バルセロスタックル。切ったヘンリー。出ていくヘンリー。手を止めない。バルセロス逃げ気味のタックルだがヘンリー受け止めた。バルセロススタミナ切れでスローダウン。逆に組んでバックに回ったヘンリー。バックキープし膝を入れていくヘンリーに、バルセロスはただこらえるだけ。ようやく正対したバルセロス。ヘンリー放して伊達汽船になるが、余力は完全にヘンリー。しかしバルセロス最後の力でパンチからハイ。ちょっとぐらついたヘンリーだが立て直す。タイムアップ。

三者フルマークでヘンリーがUFCデビュー戦勝利。

序盤はパンチを貰う場面もあったが、引かずに打ち合い、バルセロスが先に失速してそのまま押し切った。初戦でランカーに近いバルセロスを破ったのは大きい。

タイトルとURLをコピーしました