UFC249:セミファイナル・ヘンリー・セフード vs. ドミニク・クルーズ

バンタム級タイトルマッチ。

昨年6月、フライ級王者のまま階級を上げてバンタム級王座決定戦に出場し、マルロン・モラエスにKO勝ちして同時二冠王者となったセフードだが、フライ級のタイトルはその後返上し、バンタム級王座に専念。これが初防衛戦となる。

当初はマルロン・モラエスとの挑戦者決定戦的試合に敗れたジョゼ・アルドとの対戦が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により、ブラジルに戻っていたアルドは入国できず消滅。怪我からの3年ぶりの復帰戦となる元王者クルーズに白羽の矢が立った。

UFCデビューから9年となるクルーズだが、その間に約3年の長期欠場が2度。1度目の欠場の際には、復帰戦で水垣に秒殺KO勝ち。2戦目(この試合も1年以上のブランク開け)で王者ドミニク・クルーズからタイトル奪取している。しかし、コーディ・ガーブラントには完敗し、約10年ぶり2回目の黒星。そのガーブラントも3試合連続KO負けでタイトル戦線から一歩後退。現在の実力が掴みきれない。

ローを蹴るセフード。クルーズはいつものステップを見せるが、ややぎこちなく見える。セフードのローがまたヒット。プレスするセフード。ローを警戒するクルーズ。キャッチして倒したが、セフードすぐに立った。セフードの蹴りをキャッチしてシングルレッグで倒したセフード。バックに回りパウンドを入れるが、クルーズがスイッチして正対し立つ。スタンド。距離を詰めるセフードにクルーズがアッパーを入れる。パンチで出たセフード。残り1分。クルーズがパンチを打ち込むがセフードも打ち返す。ホーン。

1Rセフード。クルーズが戻るコーナーを間違え、セフードと顔を見合わせ苦笑する。

2R。ステップがノッてきたクルーズ。セフードのパンチが空を切るがローはヒット。ローを嫌がっているクルーズ。間合いを詰めるセフードにパンチを打ち込む。セフードのハイは空振り。セフードのローがヒットするがクルーズのパンチもヒット。セフードケージに押し込もうとしたがクルーズが引き剥がし距離を取る。残り1分。クルーズシングルレッグからパンチを入れる。プレスするセフードだがクルーズはフェイントだけで入ってこさせない。パンチで出るセフードだが、頭が当たり出血。再開。セフードの膝がカウンターで入りクルーズダウン!すかさずバックに回ったセフードがパウンド連打。もらっているクルーズ。立ち上がろうとしたがレフェリーが割って入りKO。

2R終了まで残り数秒だし、立ち際ということもありストップに納得できない様子を見せるクルーズ。流しても良さそうだったが、もう一度やるなら、クルーズが他の相手と対戦して試合感を取り戻したうえでの再戦が見たい。

しかし、試合後のインタビューでセフードは満足行くキャリアが送れたとコメントし引退宣言。

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